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インビザライン・ファーストとは|役割・費用・治療期間などについて

「インビザライン・ファーストとはどんなもの?」「普通のインビザラインとは何が違うの?」などの疑問を抱いていませんか。詳細がわからず困っている方もいるでしょう。インビザライン・ファーストは、子ども向けのマウスピース矯正です。目立ちにくい、痛みが少ないなどの強みを備えます。ここでは、インビザライン・ファーストの特徴、役割を解説するとともに適応年齢や費用、治療期間の目安などを紹介しています。以下の記事を参考にすれば、全体像を把握できるはずです。理解を深めたい方は、参考にしてください。

 

 

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インビザラインとインビザライン・ファーストについて

インビザラインは、米国のアライン・テクノロジー社が提供するマウスピース矯正のひとつです。実際の歯並びとわずかに異なるマウスピースを用いて歯を少しずつ動かします。変化する歯並びにあわせて、マウスピースを定期的に交換する点がポイントです。インビザラインには、透明で薄いマウスピースを使用するため目立ちにくい、歯を少しずつ動かすため痛みがでにくい、取り外しできるため食事や歯磨きをこれまで通り行えるなどの強みがあります。

インビザライン・ファーストは、アライン・テクノロジー社が提供する子ども用のマウスピース矯正です。以下の2点を主な目的とします。

【目的】

  • ・顎の大きさを広げる
  • ・歯並びを整える

 

これらを同時に行える点が特徴です。大人用と同じく、目立ちにくい、痛みが少ない、食事や歯磨きをこれまで通り行えるなどの強みも備えています。また、違和感を抱きにくい独自開発の素材を使用しているため、スポーツや楽器演奏でも邪魔になりません。インビザライン・ファーストを用いた矯正治療は、専門的なトレーニングを受けた歯科医師が実施しています。

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インビザライン・ファーストの適応年齢と向いている症例

インビザライン・ファーストの適応年齢は6~10歳前後です。ただし、子どもの成長には個人差があるため、実際の年齢ではなく歯の年齢で適応期を評価します。具体的な適応条件は次のとおりです。

【適応条件】

  • ・第一大臼歯(6歳臼歯=初めて生える永久歯)が萌出している
  • ・切歯のうち最低でも2歯が、3分の2以上、萌出している
  • ・最低でも3/4顎に乳歯または未萌出の永久歯が2歯以上ある

 

治療を受けたい場合は、上記の3点を全て満たす必要があります。判断に迷うときは、上記の状態を待たず歯科医院で早めに相談するとよいでしょう。お子様の状態を見たうえで、適切な時期を提案してくれるはずです。

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なぜ子どもにも矯正治療を施すべきなのか

乳歯から永久歯に生え変わる時期(6~12歳頃)に行う矯正治療を第一期治療といいます。第一期治療の主な目的は、顎の成長をサポートして大人の歯が生えてくるスペースを確保することです。歯並びが悪くなる主な原因は、顎に十分なスペースがないことと考えられています。したがって、第一期治療は歯並びや噛み合わせに関するトラブルの予防につながるといえるでしょう。歯並びが整うと、虫歯や歯周病のリスクが小さくなる点も見逃せません。磨き残しが少なくなるため、口腔内を清潔に保ちやすくなります。

第一期治療で解決できなかった問題は、第二期治療に引き継がれます。第二期治療は、永久歯が生えそろってから(12~13歳以降)歯並びや噛み合わせを整える治療です。一般的に、第一期治療を受けていると、第二期治療の期間が短くなったり治療が簡単になったりすると考えられています。

矯正治療は大人になってからでも受けられます。ただし、大人になると身体が完成しているため歯を移動させにくくなります。また、噛み合わせの癖を治すことも難しいでしょう。以上などを踏まえて、子どものときに矯正治療を受けるほうがよいと考えられているのです。

関連記事:大人でも歯列矯正は間に合う?治療法や矯正歯科の選び方について徹底解説

インビザライン・ファーストのメリット

ここからは、インビザライン・ファーストのメリットを紹介します。

メリット①抜歯せずに済む

代表的なメリットとして、抜歯のリスクを小さくできることがあげられます。歯並びが悪くなる主な原因は、歯と顎の大きさがあっていないことです。この状態で矯正治療を受けると、スペースを確保するため抜歯を必要とすることがあります。インビザライン・ファーストは、顎の成長をサポートして必要なスペースの確保を目指します。したがって、大人になってから矯正が必要になった場合も、抜歯のリスクを小さくできるのです。

関連記事:インビザラインで抜歯が必要なケース・必要でないケースを解説

メリット②きれいな歯並びを維持できる

インビザライン・ファーストは、顎の大きさを広げながら歯並びを整えることを目的とします。これらを1ステップで行える点が特徴です。子どものうちからきれいな歯並びを維持できれば、お口に関する悩みを抱えることなく思春期を過ごせます。また、口腔内の清掃性が向上するため、虫歯や歯周病、口臭のリスクも小さくなるでしょう。歯並びに関連する悩みを減らせる点も魅力です。

メリット③顔立ちにもプラスの影響がある

インビザライン・ファーストには、顎の成長をサポートする働きも期待できます。上下の顎のバランスが整いやすくなる可能性があります(遺伝的な要因を除く)。大人になると、上下の顎のバランスを矯正治療で調整することはできません。基本的には、外科手術を必要とします。顔立ちにプラスの影響がある点もメリットと考えられます。

インビザライン・ファーストの費用感

原則として自由診療になるため、矯正治療にかかる費用はケースで異なります。目安を示すと40~80万円程度といえるでしょう。第二期治療が必要になる場合は、追加で費用がかかります。かかる費用は、部分矯正、全体矯正、治療方法などで大きく異なります。心配な場合は、事前に確認しておくことが大切です。

治療期間の目安は18カ月程度です。ただし、具体的な治療期間は、顎や歯並びの状態などで異なります。治療期間中は、1~2週間に1回程度のペースでマウスピースを交換します。1日あたりの装着時間は20時間以上です。外している時間が長いと、期待している効果を得られません。歯科医師の指示を守り装着することが大切です。

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インビザライン・ファースト以外の治療の選択肢

子どもの矯正治療には、いくつかの選択肢があります。子どもの歯と大人の歯が混在する混合歯列期(第一期治療)においては、子どもの成長に合わせつつ徐々に顎を広げていく床矯正、短期間で顎のスペースを拡大する急速拡大装置などが用いられています。床矯正は取外せますが、急速拡大装置は取外せません。

永久歯がすべて生えそろうと第二期治療に移行します。第二期治療の選択肢は、大人の矯正治療と同じです。具体的には、ワイヤー矯正・裏側矯正・マウスピース矯正があげられます。ワイヤー矯正は、歯の表側に取り付けた装置(ブラケット)にワイヤーを通す矯正治療です。ワイヤーの力で歯を動かします。裏側矯正は歯の裏側にブラケットとワイヤーを通す矯正治療、マウスピース矯正は現在の歯並びとわずかに異なる形状のマウスピースを装着して歯を動かす矯正治療です。インビザラインは、マウスピース矯正に含まれます。

関連記事:インビザラインとワイヤー矯正はどっちがおすすめ?違いを徹底解説

インビザライン・ファーストは子ども用のマウスピース矯正

ここでは、インビザライン・ファーストについて解説しました。簡単に説明すると、アライン・テクノロジー社が提供する子ども用のマウスピース矯正です。顎の大きさを広げて歯並びを整えることを目的とします。小児矯正は、子どもにとってメリットの大きな取り組みです。負担の少ないインビザライン・ファーストを検討してみてはいかがでしょうか。

渋谷の矯正歯科「渋谷ルーブル歯科・矯正歯科」へご相談ください。当院では、お子様の成長段階に合わせた開始時期・治療法をご提案しています。もちろん、インビザライン・ファーストも扱っています。まずは無料カウンセリングをご利用ください。

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この記事を監修した人

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医療法人社団ルーブル 理事長

水谷 倫康

愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。

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