歯列矯正を検討されている方に向けて、治療にて面長が改善されるケースと悪化するケースについて解説します。
歯並びを治すと輪郭がきれいになると言われます。
そこで面長の方は「歯列矯正で面長も治るのでは?」と思われるのではないでしょうか?
実際に面長が治るケースもありますが、場合によっては悪化することもあるため注意が必要です。
回の記事では、歯列矯正で面長が治るのか、どのようなケースで治せるのか解説していきます。
ご自身の輪郭が歯列矯正で治るのか、判断するための参考になるはずです。
渋谷で矯正歯科をお探しなら、渋谷の矯正歯科「渋谷ルーブル歯科・矯正歯科」へご相談ください。
歯列矯正で面長は治るのか?
「歯列矯正で面長が治るのか?」と疑問に思われる方がいますが、結論は「治る可能性がある」となります。
もし歯並びの悪さが原因で面長になっているなら治るでしょう。
しかし顎の骨格自体が縦に長い場合、上下の顎の骨格に大きさの差がある場合などは治らない可能性が高くなります。
なぜなら骨格の問題で面長である場合は、骨格を修正する外科手術が必要となるためです。
そのため治療にて面長が改善される可能性もありますが、ケースによっては改善されないことも考えられます。
関連記事:矯正歯科とは?一般歯科との違いと代表的な3つの治療方法について
歯列矯正により面長が治る見込みがある歯並び
それでは治療にて面長が改善される見込みがある歯並びについて見ていきましょう。
次でご紹介する4つの歯並びに該当すれば、歯列矯正で面長が治る可能性はあると言えます。
歯並び1:出っ歯
まずは前歯が突出している、いわゆる「出っ歯」のケースです。
上の前歯が突出すると、自然と鼻の下から上唇も突出し、鼻の下から唇のあたりが強調されてしまい、面長な輪郭になりがちです。
そのため出っ歯の場合は治ると鼻の下が短くなる傾向があり、面長が治ったと感じられることがあります。
実際に顔の長さが変わらなくても、感覚的に治ったと思うかもしれません。
以上のように出っ歯を歯列矯正で治すと、歯に引っ張られた鼻の下が短くなるため面長が治る可能性が高いでしょう。
関連記事:インビザライン矯正で出っ歯は治せる?出っ歯の種類と治療方法
歯並び2:ガミースマイル
「ガミースマイル」の方も、面長が治るケースのひとつです。
ガミースマイルとは、歯茎が長く、笑うと歯茎が見える状態のことを指します。
さらに出っ歯が併発されることもあります。
歯茎が長いと出っ歯の方のように、歯茎を覆うための鼻の下も伸びてしまうことが少なくありません。
そのため出っ歯のケースと同じで、ガミースマイルを治すことにより面長が治るケースも見受けられます。
歯並び3:乱杭歯(叢生)
面長が治る歯並びとして次にご紹介するのは、「乱杭歯」です。
「叢生」とも呼ばれ、バラバラになっている歯ならびのことを指します。
乱杭歯や叢生は顎が小さい割に歯が大きい方によく見られる歯並びです。
つまり歯が生えるスペースが少なく、歯が重なったりズレたりして歯並びが悪くなった状態だと言えます。
乱杭歯、叢生を歯列矯正すると、歯並びがきれいになったことで輪郭がスッキリと見えるようになるでしょう。
乱杭歯は歯列矯正によって、顔の印象が変化しやすい歯並びです。
そのため面長だけでなく、輪郭の問題を抱えている方の悩みの全般が改善される可能性が高くなります。
歯並び4:受け口
最後に、受け口の方も治療にて面長が改善される可能性があります。
受け口とは出っ歯とは反対に、顎の下に生えている歯が突出している状態のことです。
下顎の歯が突出するとどうしても顎が長く見えてしまい、面長な印象となります。
受け口を歯列矯正で治す場合、下に生えている歯を口の奥の方に引き込む治療が行われることがあります。
すると同時に、下顎も奥へと引っ込む傾向です。
そのため受け口の方が歯列矯正をすると、面長が治ったように感じられることが多いでしょう。
歯列矯正で面長が悪化する可能性はあるのか?
歯列矯正で面長が悪化する可能性はほとんどありません。
しかし治療方法によっては、面長が悪化したようになることもあり得ます。
たとえば歯列矯正にて不要な抜歯を行ったり、必要な抜歯をしなかったりするケースです。
また歯列矯正によって口周りの筋力が低下し、一時的に面長になることもあります。
それぞれの面長になる原因について、下記にまとめました。
【原因】
- ・不要な抜歯:抜歯が不要な場合に抜歯をして、口元にたるみがあらわれる
- ・非抜歯:抜歯が必要であるのに抜歯をしなかった場合、歯が移動するスペースがなく上唇が引っ張られる
- ・筋力低下:ワイヤーを使う歯列矯正治療中に咀嚼回数が減り、筋力が弱くなり口周りが長くなることがある
正しく歯列矯正が行われれば、治療によって面長になることはありません。
しかし治療が適切に行われなかったり、治療中に咀嚼回数が低下したりすることにより、面長になったように見えることはあります。
これから歯列矯正を行う場合は、まず正しく治療をしてもらえる歯科医院を探すことが大切です。
そして一時的に口周りの筋力が低下する可能性があることも含め、治療を検討してください。
関連記事:矯正歯科で遭遇しやすいトラブルと予防のため相談時に確認したいこと
矯正歯科を選ぶ際に確認すること
それでは正しく治療をしてもらえる矯正歯科クリニックを選ぶには、どのような点に気をつけるべきでしょうか?
クリニックを選ぶ際に、まず確認したい3つの項目をご紹介します。
3つの項目は、満足の行く矯正歯科を受けるために欠かせないポイントです。
項目①精密検査をしてくれるか
まずは歯列矯正治療の前に、しっかりと精密検査をしてくれるかどうかです。
治療を正しく行うには、精密検査が欠かせません。
なぜなら歯列矯正治療は顎の骨の状態や現在の歯の位置、顎の骨の傾斜などを考慮しながら行われるものだからです。
精密検査を行った上で治療方針を立てなければ、治療にて面長が改善されることはないでしょうし、きれいな歯並びにもなりません。
歯列矯正の完成度は、治療前の精密検査にかかっていると言っても良いでしょう。
そのためまずは、精密検査を丁寧に行ってくれる歯科クリニックを選ぶことが基本です。
項目②豊富な知識や実績があるか
続いて確認するべきことは、知識や実績の豊富さです。
歯列矯正治療は、一般的な歯科治療とは違う知識が必要となります。
一般歯科では虫歯や歯周病の治療・予防がメインです。
しかし歯列矯正治療ではかみ合わせや歯の位置、顎の骨なども診なければなりません。
歯科クリニックを選ぶ際には、歯列矯正治療に対して知識や実績の豊富なクリニックを選ぶことが重要です。
歯列矯正を専門に行っているクリニックの中でも、さまざまな症例への知識があり、実績が豊富なところを選ぶと失敗しにくくなります。
クリニックのホームページなどを確認して、歯列矯正に対してどのくらいの知識や実績があるか知った上で選びましょう。
項目③患者からの評価や評判がよいか
知識や実績だけでなく、患者様からの評価・評判も重要なポイントのひとつです。
患者様への対応は、歯科クリニックによって違います。
知識や実績が豊富で確かな治療をしてくれるクリニックでも、治療計画の説明をあまり行わないところもあるでしょう。
その場合、歯列矯正治療の完成度が高くても、患者様は不安に感じてしまうかもしれません。
快適に、不安なく治療を受けるなら、実際に歯列矯正治療を受けた患者様からの評価・評判は有効な判断材料となります。
クリニックの口コミや評判を調べて、不安なく通院できそうなクリニックを見つけてください。
関連記事:矯正歯科におけるセカンドオピニオンの受け方と活用したいタイミング
歯列矯正で面長が治る可能性はある
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、歯列矯正で面長が治るかご理解いただけたと思います。
歯列矯正治療を受ければ、場合によっては面長が治る可能性があります。
出っ歯、受け口、叢生などに該当する方は、治療によって輪郭が整うかもしれません。
しかし希望通りの治療を受けられるかどうかは、歯科クリニック選びにかかっているとも言えるでしょう。
渋谷の矯正歯科「渋谷ルーブル歯科・矯正歯科」では、矯正歯科専門の歯科医師による治療で、患者様から高い評価をいただいております。
治療で面長が改善するのかと悩んでいる方は、ぜひ渋谷ルーブル歯科・矯正歯科までお気軽にご相談ください。
関連記事:矯正歯科の選び方とは!認定医が12のポイントを徹底解説!
この記事を監修した人
医療法人社団ルーブル 理事長
愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。
【略歴】
- 愛知学院大学歯学部 卒業
- しんファミリー歯科 矯正監修
- 大手審美歯科クリニック 代診勤務医
- 医療法人清翔会 エスカ歯科・矯正歯科 院長就任
- 渋谷ルーブル歯科・矯正歯科 独立開業
- 医療法人社団 ルーブル設立 理事長就任
- 新宿ルーブル歯科・矯正歯科 開業
【所属団体】
- インビザライン社公認 ダイヤモンドプロバイダー
- インビザライン(マウスピース矯正)認定医
- インコグニート舌側矯正 認定医
- winシステム舌側矯正 認定医
- 日本矯正歯科学会 所属
- 日本成人矯正歯科学会 所属
- 日本顎咬合学会 所属
- 日本外傷歯学会 認定医
- 日本アンチエイジング歯科学会 所属
- 日本歯科審美学会 所属 他多数
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