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歯列矯正の種類は?特徴と比較ポイントを紹介

歯列矯正を検討中の方の中で、種類や特徴についてわからないこともあるでしょう。歯列矯正は治療方法の違いにより、料金や見た目も異なります。

この記事では、それぞれの矯正方法の特徴と治療範囲を比較し、選ぶ際のポイントを解説していきます。
カウンセリングの重要性も把握しながら、自分のライフスタイルに合う歯列矯正を進めていきましょう。

 

 

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歯科矯正(歯列矯正)とは

歯列矯正は、歯並びや噛み合わせの悩みを解消する治療です。
歯並びが悪いと、笑ったり話したりすることに自信が持てなくなる、うまく発音できない、食事の際にちゃんと噛めないなど、多くの問題が発生します。
また、口が無意識に開き口呼吸が常態化してしまう、虫歯や歯周病になりやすくなるなど、日常生活に支障をきたすことも。

これらの悩みを解決するため、歯列矯正治療では、ワイヤーや透明なマウスピースを使用し、歯を少しずつ動かしていきます。そうすることで歯並びが整い、見た目が良くなるだけでなく、ちゃんと噛めるようになるので消化も良くなります。
さらに、きれいに歯磨きができるようになるので、虫歯や歯周病のリスクも下がります。

噛み合わせが悪いと、顔の筋肉のバランスが崩れて顔が大きく見えることや、肩こり、頭痛、顎の病気の原因にもなります。歯列矯正はこれらの問題も改善できるのです。

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歯列矯正の種類

歯列矯正は大きく分けて5つの治療方法に分かれます。

【治療法】

  • ・ワイヤー矯正
  • ・マウスピース矯正
  • ・インプラント矯正
  • ・コルチトミー矯正
  • ・オーソパルス®

さらに細かく分類される治療方法もあるため、チェックしていきましょう。

ワイヤー矯正

さまざまな歯列矯正の選択肢がある中で、一般的なのがワイヤー矯正です。歯の表面にブラケットを取り付け、そこにワイヤーを通します。
ブラケットとワイヤーの力で、歯を徐々に移動させていくのです。ワイヤー矯正は多くの症例に対応可能で、一度装着すると取り外す必要がないのが大きなメリットです。

しかし、ワイヤーが目立つことや、装着による痛みがある点、食事に制限が出る点はデメリットと言えます。
見た目を気にされる方は「審美ブラケット」の選択肢もあります。透明や白色の素材で作られたブラケットで、目立ちにくいという利点がありますが、金属製に比べて費用が高く強度が落ちることが欠点です。

さらにワイヤー矯正は以下4つの種類に分かれます。

【ワイヤー矯正の種類】

  • ・表側矯正
  • ・裏側矯正
  • ・ハーフリンガル矯正
  • ・部分矯正

装着する位置や、メリット・デメリットを確認していきましょう。

表側矯正

歯列矯正と聞くと、多くの方が表側矯正を想像するでしょう。
メリットは汎用性の高さで、複雑な歯並びの症例に対応できる万能な矯正治療です。常に歯に装置が固定されているため、日々の生活の中で自然と矯正が進んでいくのもポイントです。
しかし、矯正装置が目立つこと、食事の際に注意が必要な点はデメリットになります。

裏側矯正

表側矯正とは異なり、裏側矯正は歯の裏面、つまり舌側にブラケットを取り付けます。「舌側矯正」とも呼ばれ、装置が外から見えないため審美性が高いとされています。
しかし、裏側矯正は医師や歯科技工士の高度な技術を要するため、費用が高額になります。また、対応できる歯並びも限られます。発音がしづらいといったデメリットもありますが、見た目を気にされる方はおすすめの選択肢と言えるでしょう。

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ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正は、上顎に裏側矯正、下顎に表側矯正を組み合わせた方法です。
表側矯正と裏側矯正、それぞれのデメリットを軽減した治療法で、機能性と審美性を両立したい方に向いています。

部分矯正

特定の部分だけを矯正する「部分矯正」もあります。部分矯正は費用を抑えられる、短期間で効果が得られる、大がかりな治療ではないため気軽に始められるといったメリットが挙げられます。
前歯など特定の範囲のみの矯正を希望される方に適しており、全体の矯正よりも目立ちにくく、短期間で終わることが多いです。費用や時間の面で矯正を躊躇していた方に、おすすめの治療法です。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、従来のブラケットやワイヤーを使用する方法とは異なり、個々の歯型に基づいて作成される、透明なマウスピースを用いて行われます。
大きな特徴は目立たないことにあり、周囲の人がほとんど気付かないレベルです。さらに、食事の際に取り外しが可能なため、食事の制限を受けずに済み、また取り外してブラッシングが可能であるため衛生的にも優れています。

マウスピースは個別に適正化された力を歯に加えることで、痛みも少なく、金属アレルギーの心配も無用です。
ただし、マウスピースを一定時間装着しなければならないため、自己管理が必要であり、全ての症例に適応可能ではないといったデメリットがあります。
また、マウスピース矯正は主に以下の2種類に分類されます。

【マウスピース矯正の種類】

  • ・クリアライン
  • ・インビザライン

マウスピース矯正を希望する方は、2種類の違いを把握しておきましょう。

クリアライン

クリアラインは、一般的に15,000円程度から始められる経済的なマウスピース矯正で、治療期間は5ヶ月〜1年3ヶ月程度となっています。透明なマウスピースを使用するため目立ちにくく、取り外しが可能な矯正装置で衛生的です。
製品の質が安定しており、同時にホワイトニングも可能であることが魅力的です。治療の途中でやめるのも可能で、毎回の調整料が無料の場合もあります。そのため、経済的負担を抑えたい方には特におすすめです。

しかし、クリアラインは前歯12本に特化しているため、奥歯を含めた全体の矯正が必要な方や、大きな歯並びの乱れがある方には適していない場合があります。
また、日常的にマウスピースの装着が求められるため、装着時間を守らなければ治療期間が延長する可能性もあります。

インビザライン

インビザラインは、近年人気の矯正治療法です。数百万に及ぶ症例データの分析を基にしており、治療開始時点で歯並びの3Dシミュレートが可能となっています。
マウスピースは目立ちにくく、食事や歯磨きの際に自由に取り外せるため、日常生活への影響が少ないです。
治療期間も比較的短く、矯正治療中も清潔を維持できることから、矯正装置の装着に抵抗がある方や、歯を白くしたいと考えている方にとっても理想的な方法と言えるでしょう。

インプラント矯正

インプラント矯正は、従来の歯列矯正方法とは異なり、歯科矯正用の「アンカースクリュー」を活用します。歯茎の骨部分に小さなネジを埋め込むことで、固定点を作り出し、その点を利用して歯を動かしながら位置を調整していくのです。

ワイヤー矯正やマウスピース矯正との併用が一般的です。

コルチトミー矯正

コルチコトミー矯正は「歯槽骨皮質骨切除術」とも呼ばれます。成人の骨格に対応する外科的手法となります。歯を支える骨に細かな切開を入れることで、骨の再生過程の代謝活性を利用し、通常よりも歯をスムーズに動かすことを可能にします。

無理な力を加えることなく、歯の移動を促し、治療期間を大幅に短縮することができるのです。さらには歯肉の若返り効果も期待できるため、見た目の美しさを追求する方におすすめの方法と言えます。
また、健康な歯を抜かずに済むことも、この矯正法の大きなメリットです。

オーソパルス®

オーソパルス®は、自宅で光加速治療を行う矯正治療法です。近赤外線のエネルギーを利用し、歯の周囲の組織を活性化し、矯正中の痛みを軽減しつつ歯の動きを早めることを助けます。

歯列矯正を加速するオーソパルス®は、矯正治療の期間を大幅に短縮したいと考えている方や、治療に伴う痛みへの不安がある方に推奨されています。そして、外科的な処置への抵抗がある方にとってもおすすめの方法です。

治療範囲と治療方法を比較する際のポイント

歯列矯正の種類について解説してきましたが、ここでは治療をはじめる際の比較するポイントについて紹介します。

【比較ポイント】

  • ・料金
  • ・矯正中の見た目
  • ・対応可能な歯並び
  • ・痛みや違和感の大きさ
  • ・治療の期間
  • ・通院頻度

6つのポイントを確認していきましょう。

ポイント①料金

歯科矯正を受けるにあたり、多くの方が料金について気になると思います。矯正治療にかかる費用は、治療範囲と選択する矯正方法によって大きく異なります。
全体矯正は歯の奥歯から全体に渡って矯正するため、部分矯正と比較して範囲が広い分、治療期間が長く、結果的に費用も高くなりがちです。
一方で、部分矯正は治療範囲が限られているため、短期間で済み、費用を抑えることが可能です。

矯正方法に関して言えば、マウスピース矯正は比較的低価格で始められる一方で、裏側矯正は技術的な要求が高く費用が上昇する傾向にあります。そこで、ハーフリンガル矯正のような組み合わせを選ぶことで、費用を抑えられます。
このように、矯正治療では矯正方法と治療範囲によって変動するため、予算に応じて適切なプランを選択することが重要です。

関連記事:矯正治療の費用って?渋谷ルーブル歯科・矯正歯科の治療費用や注意点を徹底解説

ポイント②矯正中の見た目

矯正治療中の見た目は、多くの方が大きな関心を寄せるポイントです。目立たない治療法を望む方には、マウスピース矯正や裏側矯正が推奨されます。マウスピース矯正は透明な装置を用いるため、ほとんど目立ちません。
裏側矯正も歯の裏面に装置がつくため、直接視界に入ることが少なく、目立ちにくい特徴があります。しかし、口を大きく開けたときなどは装置が見えることがあります。

セラミックブラケットなどの表側矯正も、金属製に比べ目立ちにくくなっています。治療法を選ぶ際は、矯正装置がどれほど目立つのか、見た目が日常生活に与える影響などを考慮する必要があります。

ポイント③対応可能な歯並び

適応症例に関しても矯正方法によって異なります。広い範囲の歯並びに対応可能なワイヤー矯正は、汎用性の高さから多くの症例に適しています。対して、マウスピース矯正はある程度の制限があるため、大幅な歯の動きが必要な場合には適していません。

そのため、自分の歯の状態がどの矯正方法に当てはまるのか、事前に歯科医師と相談し、適切な治療計画を立てることが大切です。複雑な歯並びの矯正を希望する場合は裏側矯正が有効ですが、高額な料金が伴います。
治療を始める前に、矯正治療方法と料金のバランスを考慮しながら相談すると良いでしょう。

ポイント④痛みや違和感の大きさ

矯正治療において、痛みや違和感の大きさも知っておきたいポイントです。マウスピース矯正は歯を徐々に動かしていくため、歯が動く際の痛みが比較的少ないことが特徴です。
対照的に、表側矯正のバリエーションであるホワイトワイヤー矯正では、装置が歯の表面に固定され、歯の裏側への刺激が少なく、舌が傷つくリスクが減少します。

インプラント矯正はネジを骨に埋め込む手法ですが、麻酔が行われるため、治療中の痛みはほとんどありません。一方、ワイヤー矯正の場合、金属製のブラケットが口内を傷つける可能性があり、それによる痛みや違和感が起こり得ます。

ポイント⑤治療の期間

歯科矯正の治療期間は、矯正する歯の状態や治療方法によって大きく異なります。基本的に歯を動かす際は、歯周組織への負担を抑えるために、弱い力をかけてゆっくりと行う必要があり、結果として治療期間が長くなります。歯の大きな動きが必要な場合は特に、治療期間が長くなりがちです。

しかし、マウスピース矯正はワイヤー矯正に比べて期間が短くなる傾向があり、忙しい方にとっても短期間で治療を終えられる可能性が高いため、選ばれやすい方法です。

ポイント⑥通院頻度

矯正治療における通院頻度は、患者さんの負担に直結するため、選ぶ際の重要なポイントです。ワイヤー矯正の場合、一般的に月に一度の調整のために定期的な通院が必要ですが、マウスピース矯正は一部のブランドで通院が不要なケースもあります。

そのため、通院が困難な方や、通院をなるべく避けたい方にはマウスピース矯正が適しています。マウスピースは自宅で定期的に交換を行うことができるため、他の治療法に比べ通院の回数は少なくなるでしょう。

歯列矯正の種類の選択にはカウンセリングが重要

歯列矯正を考える際、正しい選択を行うには、専門的な知識を持つ歯科医師とのカウンセリングが不可欠です。多くのクリニックで、無料カウンセリングのサービスを提供しているため、歯列矯正を検討中の方は活用しましょう。
ここでは、カウンセリングにおける重要性と、どのようなことを確認すべきか詳しく説明していきます。

自身の歯の状態を理解する

カウンセリングではまず、自分の歯の現状を把握することが始まりです。歯並びや噛み合わせの問題点を把握し、それに基づいた矯正方法を選択します。
精密検査によって状態を正確に知ることはもちろん、カウンセリング段階での理解も重要と言えます。

矯正方法の選択肢を知る

さまざまな矯正方法がある中で、自分に最適な矯正方法を選ぶためには、それぞれの矯正方法について理解しなければいけません。また、クリニックによって対応できる矯正方法も異なるため、医師と相談しながら決めていきましょう。

リスクとトラブルへの理解

治療におけるリスクや可能性のあるトラブルを事前に理解しておくことは、治療中の不安を減らします。歯が痛む可能性、歯根の問題、ブラケットの外れやマウスピースのフィット性など、具体的なリスクを知ることで、トラブルが発生した際の対処法や予防策につながります。

治療期間・通院頻度・費用の確認

矯正治療に必要な期間、通院の頻度、治療費用については、矯正を始める前にしっかりと確認することが重要です。具体的な費用、期間を理解することで、後のトラブルを避け、計画的に治療を進めることが可能になります。
また、ライフスタイルに合わせた通院計画を立てるためにも、治療の期間や頻度についてはカウンセリングで確認しましょう。

抜歯の必要性についての理解

歯を動かすためのスペースを作るために、抜歯が必要になることもあります。抜歯が必要な理由や、どの歯を抜くのか、抜かない場合のメリットやデメリットについての説明を聞くことで、自身が納得いく選択ができるでしょう。

関連記事:歯列矯正で抜歯をする症例とは?抜歯しなくても矯正治療はできる?

ライフスタイルに合う歯列矯正を選ぼう

今回は、歯列矯正の種類と選び方について紹介しました。選択肢としてワイヤー矯正からマウスピース、インプラントなど多岐にわたる方法と、それぞれの料金、見た目の変化、治療期間などの比較ポイントを押さえることが大切です。

ライフスタイルや費用面を考慮し、医師と相談しながら適切な矯正方法を選びましょう。

ぜひ渋谷の矯正歯科「渋谷ルーブル歯科・矯正歯科」へご相談ください。

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この記事を監修した人

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医療法人社団ルーブル 理事長

水谷 倫康

愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。

【略歴】