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医療法人社団ルーブル 理事長

水谷 倫康

愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。

目次

歯列矯正で後戻りが起きる11の原因と対処方法について

これから歯列矯正治療を始めたいと思われている方に向けて、歯列矯正治療における後戻りについて解説します。 歯列矯正治療について調べていると、「後戻り」について目にすることがあるはずです。せっかく歯列矯正治療を受けたのに、また歯並びが戻ってしまったなら治療の意味がないと感じてしまうことでしょう。 しかし後戻りをするのには原因があります。

今回の記事では歯列矯正で後戻りが起きる11の原因と対処法について解説します。原因を知っておけば、後戻りを防ぎやすくなるはずです。

 

 

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歯列矯正治療後に起こる後戻りとは

歯列矯正の治療後に起こることがある「後戻り」とは、矯正前の歯列に戻ってしまうことです。歯列矯正治療を行うと、歯並びが改善されます。しかし治療が終わった後、元の歯並びに戻ってしまうことがあるのを「後戻り」と呼びます。

関連記事:矯正治療後に使うリテーナーとは?保定期間について解説

歯が後戻りする原因

それではなぜ歯列矯正治療後に後戻りが起きてしまうのでしょうか。11の原因について解説します。

原因①保定装置(リテーナー)が正しく使えていなかった

まずは保定装置(リテーナー)を正しく使えていなかった可能性が考えられます。 歯列矯正治療後には、保定装置を装着する期間があります。保定装置とは歯列矯正治療後の歯の組織を安定させるためのものです。
保定装置は1日に決められた時間の間、装着しなければ効果が薄れてしまいます。保定装置を装着しなかったり、装着する時間が短かったりするとほぼ確実に後戻りしてしまいます。

保定装置(リテーナー)の正しい装着期間

保定装置の装着時間は、1日に20時間以上です。そのため眠る前に装着し忘れたなどのケースでは、1日の装着時間が不足して後戻りしやすくなるでしょう。

関連記事:インビザライン矯正の後に必要な保定期間の目的・期間の目安と注意点

原因②部分矯正を行っている

歯列矯正治療の中でも、部分矯正では後戻りをする確率が高くなります。代表的なのは親知らずをのこしたまま治療を受けたケースです。部分矯正であっても治療完了後は、しっかりと保定装置を装着して後戻りを防がなければなりません。

原因③舌癖がある

舌癖がある場合も後戻りに注意が必要です。たとえば舌を前に出す癖があると、前歯が前に押し出されてしまうため後戻りの原因となります。
舌の力は意外にも強いもので、必要であれば舌癖を改善するトレーニングも必要となるでしょう。

原因④態癖がある

歯列矯正治療後の後戻りが起きる原因のひとつとして「態癖」もあげられます。態癖とは生活習慣により歯に力をかけてしまう癖のことです。頬杖をつく癖、口呼吸、横向き寝、うつぶせ寝、唇の巻き込みなどが考えられます。
生活習慣によって知らないうちに歯に力をかけてしまい、正しい歯列が維持できなくなることが原因です。

原因⑤親知らずが生えていた

歯列矯正治療を受けている最中に、親知らずが生えてくることも後戻りの原因です。若い方であれば、治療中に親知らずが生えてきてしまうこともあるでしょう。しかし親知らずが生えたことにより、他の歯が押されて後戻りしてしまうことがあります。

原因⑥噛み合わせに問題がある

噛み合わせが不安定な場合も後戻りしやすくなります。特に奥歯の噛み合わせが不安定だったり、咀嚼力が弱かったりする状態では後戻りします。歯列矯正が終わった後の後戻りを防ぐには、正しい噛み合わせによる咀嚼の練習も必要でしょう。

原因⑦歯周病が進行している

続いてご紹介する後戻りの原因は、歯周病の進行です。虫歯も同じくですが、歯周病にかかると歯が動いてしまいます。そのため歯列矯正治療により正しい歯並びに戻ったとしても、歯周病により戻ってしまうことがあります。

原因⑧歯を失った状態を放置している

一部の歯を失った状態を放置していると、歯が空いたスペースへの移動してしまいます。歯はスペースがあると少しずつ動くものです。もし歯列矯正の期間中に歯を失ったら、できる限り早めに義歯を入れるようにしてください。

原因⑨歯列矯正の治療が不十分だった

歯列矯正の治療が不十分であった場合も、後戻りしやすくなります。たとえば抜歯が必要であったにもかかわらず、抜歯をせずに治療を勧めてしまった場合などです。噛み合わせの調整が不十分であるケースも考えられます。
歯列矯正治療が不十分になってしまうことは、医師の技術力不足が原因です。クリニック選びは慎重に行いましょう。

原因⑩自己判断で治療をやめてしまった

中には自己判断で歯列矯正治療をやめてしまい、後戻りが起きるケースもあります。歯列矯正治療を受けている患者様の中には、歯並びが整ってきたころに通院されなくなってしまう方が見られます。
しかし歯並びが整ったとしても、噛み合わせの調整がまだ行われていないこともあるでしょう。医師から許可を受けるまでは、しっかりと通院するようにしてください。

原因⑪治療方針や計画のミス

最後に、治療方針や治療計画のミスによって後戻りが生じるケースについて解説します。治療開始前の精密検査の不十分さや、噛み合わせへの配慮不足による後戻りです。 歯科医院のミスによる後戻りであるため、違和感や疑問点が生じた場合にはすぐに歯科医院に相談しましょう。歯科医院選びを慎重に行うことも大切です。

後戻りした歯並びはどうすればいい?

もし歯列矯正治療後に後戻りしてしまった場合は、すぐに治療を行った歯科医院に相談してください。早期に対処できれば、簡単な処置で済むこともあります。また歯科医院によっては再診料金のみで治療が受けられることもあるでしょう。
食べ物が挟まるようになった、見た目が悪くなってきたなど後戻りを感じた場合は、できる限り早期に歯科医院を受診してください。

関連記事:信頼できる矯正歯科の見分け方とは?認定医がお答えします!

後戻りを起こさない治療計画

後戻りを起こさない治療計画では、事前の検査を十分に行い、歯並びとともに噛み合わせも正常にしていくことが大切です。また態癖や舌癖をやめるためのトレーニングも含まれていると、より後戻りしにくくなります。 歯列矯正における後戻りが不安な方は、治療前のカウンセリングにて治療計画の立て方を確認しておくと安心です。

関連記事:歯列矯正の検査って何をしているの?目的について解説

後戻りした時の対処法

歯列矯正治療後は、気をつけていても後戻りしてしまうことがあります。もし後戻りした場合は、次のような3つの方法によって対処してください。

対処法①早めに矯正歯科を受診する

まずは早めに矯正歯科医院を受診することが重要です。先にも解説しましたが、後戻りは早めに対処すれば簡単な処置で改善されることもあります。後戻りを感じたら、できる限り早く治療を受けた矯正歯科医院を受診しましょう。

対処法②セカンドオピニオンを受ける

セカンドオピニオンを受けるのもひとつの方法です。セカンドオピニオンとは、担当医以外の医師から別の意見を聞くことを指します。 同じ歯科医師でも、医師によって考え方は異なります。セカンドオピニオンを受ければ、担当医とは違う意見が聞けて新たな見解が得られるかもしれません。

関連記事:矯正歯科におけるセカンドオピニオンの受け方と活用したいタイミング

 

対処法③再治療の相談をする

歯列矯正で後戻りが起きたら、治療を受けた歯科医院に再治療の相談をしてください。医院によって対応は異なりますが、再治療を受けられることも少なくありません。 ただし別途治療費が必要となることもあるため、再治療の前に料金について確認することも重要です。

歯列矯正の後戻りは予防可能

いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、歯列矯正治療の後戻りについてご理解いただけたと思います。

歯列矯正治療が終わった後、後戻りをしてしまうことはあり得ます。しかし舌癖や態癖を改善したり、保定装置を正しく装着したりすることで予防可能です。また歯科医院によっては再治療にも対応してもらえるでしょう。

渋谷ルーブル歯科では毎年1,000人以上に対して歯列矯正を行っています。実績が豊富なため歯列矯正の後戻りにも充実した対応をさせていただけます。歯列矯正をお考えの方はぜひ渋谷の矯正歯科「渋谷ルーブル歯科・矯正歯科」へご相談ください。

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水谷 倫康

愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
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