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セラミック矯正とは?歯列矯正と比較してみました

こんにちは渋谷ルーブル歯科・矯正歯科 院長の水谷です。

本日は、最近はやりのセラミック矯正と歯列矯正を比較してみました。

僕自身、歯科医になってから常に歯列矯正の治療をしてきましたが、実は大手審美歯科にも代診として5年間勤めてきました。

なので僕自身歯科治療では矯正治療、審美治療を得意とします。

そんな僕が歯列矯正、セラミック矯正とそれぞれメリット・デメリットを比較してみました。

 

セラミック矯正とは?

さて比較していく前にセラミック矯正という言葉について聞きなれない人もいると思いますので説明していこうと思います。

まず同義語として

・セラミック矯正

・クイック矯正

・スピード矯正

などと言ったりします。

そしてセラミック矯正とはセラミックのかぶせ物(クラウン)+歯列矯正を合わせた造語になります。

本来セラミック治療とは大きな虫歯治療や根管治療(根の治療)をした後の歯に適応され根を残し歯を小さく削りそこに人工のセラミックを被せます。

しかしセラミック矯正は通常のセラミック治療とは違い、虫歯や根管治療をしていない歯でもがたつきがあれば削り人工のセラミックをかぶせてしまいます。

この際に自分の歯を小さく削ることにより本来のガタガタした歯並びではなく人工のセラミックでがたつきを治して歯並びが綺麗に並ぶようにセラミックを被せることをセラミック矯正と言います。

そしてなぜセラミック矯正がクイック矯正やスピード矯正と呼ばれるかというとセラミック矯正は最短で2回で終わるからです。

通院1回目 カウンセリング、施術の同意があればセラミック矯正したい本数を当日に削り、歯型の型どりまで行い、仮歯を製作しセットしてその日はお帰りいただきます。

通院2回目 前回、歯型の型どりをしたもので技工士さんが製作したものをセットして完成になります。

厳密には、審美性や適合性、かみ合わせなどを見る必要があるので施術には数回かかります

 

セラミック矯正治療のメリット

①治療期間が短い

前述したとおりセラミック矯正は最短2回で通院を終わらせることもできるので遠方からの来院でも治療が可能です。

また期間も短いため結婚式やすぐに歯並びを整えたい方、仕事が忙しくなかなか歯医者さんに通院ができない方

 

②矯正器具をつける必要がない

歯を並べるにおいて最近では裏側矯正やマウスピース矯正など目立ちにくい装置が出てきましたがそれでも歯列矯正では矯正器具はつける必要があります。

矯正器具は違和感だったり、見た目の審美性の低下を招いたりします。

しかしセラミック矯正ではこの煩わしい矯正器具をつける必要がなく歯列を綺麗に整えることができます。

 

③歯列矯正に比べ痛みが少ない

矯正治療を考えていくにあたり、どうしても心配になるのが矯正治療中の痛みに関してだと思います。

矯正治療中の痛みに関しては個人差もあると思いますが、少なからず痛みを感じると思います。

しかしセラミック矯正では痛みを感じることは稀です。

なので痛みに弱い方はワイヤーの矯正治療よりセラミック矯正の方がお勧めになります。

関連記事:痛みに弱い人必見!痛くない歯列矯正

④好きな歯の形、色を選択することができる

歯列矯正ではどれだけ歯を綺麗に並べようとも、自分のもともとの歯の色や形を変えることはできません。

なので

・もともとの歯が暗い色をしていたり

・虫歯で前歯に治療の跡が大きく残っていたり

・歯ぎしりにより削れていたり

・ぶつけたことにより欠けてしまってたり

・左右で前歯の大きさや長さ、形が違う(矮小歯、奇形歯)

ことがあっても矯正治療だけでは治すことができません。

しかしセラミック矯正では歯の色や形を自由に選択することができるのでホワイトニングだけではたどり着けない純白の真っ白な歯にすることもできますし、

歯の形態も女性らしい丸みを帯びた小さな歯にすることもできますし、男性らしい角張った大きい歯にすることもできます。

また上下16本をセラミックに変えてしまえば笑った時に奥歯が見えないことが多いので自分の歯とセラミックの歯の違いが目立たなくなり自然な感じで仕上がります。

さらに16本もセラミックに変えて明るい色を選べば今後前歯のホワイトニングの必要はなくなります。

 

⑤歯列矯正と違い後戻り(矯正治療後、歯並びが元の位置に戻ること)がない

歯列矯正では矯正器具を外した後もリテーナーと呼ばれる後戻りを防止するための矯正器具を装着しなければ後戻りが起きてしまいます。

それに比べセラミック矯正では施術後に何もしなくても、この後戻りの心配はありませんので歯並びは綺麗なままでもとに戻ることはありません。

セラミック矯正治療のデメリット

①歯を削る必要がある

セラミック矯正では歯を綺麗に並べるためにご自身の歯を小さく削って被せる必要があります。

歯の表層はエナメル質という層になりますが一度削ってしまうと二度ともとには戻りませんのでしっかり検討してから選択しましょう。

 

②抜歯や抜髄が必要になるケースがある

セラミック矯正では歯並びを綺麗に並べるために抜歯や歯の神経を取り除かなければいけない時がございます。

歯の神経を抜いてしまうと歯の寿命が決まり、もろくなってしまいますので歯の生存率が低くなってしまいます。

また歯の抜歯も健康な歯を抜かなくてはいけないのでこちらも同様に後戻りができない治療です。

 

③噛み合わせは変化しない

上下の歯全ての歯をセラミック治療する場合は噛み合わせを治せないこともないですが、全ての歯をセラミック治療しないといけません。

どちらかというとセラミック治療をされる方は前歯のがたつきやでっぱりが気になっていることが多いので全ての歯をセラミック治療することは稀です。

なのでセラミック治療される方は前歯をメインに治すので奥歯が治療されず噛み合わせがずれたままでセラミックを被せてしまうことが多いです。

 

④やり替えが必要になる

セラミック治療は残念ながら一生モノではなくやり替えが必要になってしまいます。10年ぐらいがだいたいやり替えの目安になります。

セラミック治療の相場は1本あたり10万円前後だと思いますので10年ごとにやり替えをしていたら出費が大幅にかさんでしまいます。

一方、矯正治療ではしっかりと後戻り防止装置(リテーナー)を使用していただければ後戻りの可能性も防げるので一生ものになります。

なのでセラミック治療を検討される場合は10年後にやり替えが必要になることも考え選択するようにしてください。

関連記事:セラミック矯正は危険性も大きい!?セラミック矯正のメリット・デメリットを徹底解説

まとめ

セラミック矯正は一般的な歯列矯正と比較して歯並びを一瞬にして並べることができますが、デメリットも多く治療の第一選択にはなりえません。

しっかりデメリットとメリットを天秤にかけて選択される方がいいかと思います。

また僕の意見だとセラミック矯正のメリットは残しつつデメリットをどれだけ少なくできるかで技術の差がでると考えております。

セラミック矯正はやるのであれば部分矯正+ラミネートべニアの組み合わせが一番歯にとって優しい組み合わせになると思います。

まず部分矯正で歯のがたつきをとってから前歯を全く削らないかもしくは歯の表層を一層だけ削り歯の表層にラミネートべニア(薄いセラミック)

をかぶせるのが歯へのダメージを一番減らせる方法かと思います。

気になることがあれば、渋谷の矯正歯科「渋谷ルーブル歯科・矯正歯科」の無料カウンセリングへご相談ください。

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この記事を監修した人

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医療法人社団ルーブル 理事長

水谷 倫康

愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。

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