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インビザライン矯正は痛い?痛みの原因と程度・対処方法を解説

マウスピースを使った矯正治療は痛みが少なく、お子さんでも受けやすい治療です。激しい痛みを感じたくない、少しでも安全に治療を続けたいといった方には、マウスピースタイプの矯正治療がおすすめです。

この記事では、マウスピース矯正の一種である「インビザライン」について、痛みの程度やワイヤー矯正との違い、痛みを感じる原因について紹介します。 マウスピースの装着で痛みを感じる仕組みについても紹介していますので、ぜひ治療の参考にしてください。

 

 

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インビザライン矯正治療はどれくらい痛い?

インビザライン矯正は、マウスピースを装着・交換しながら歯を移動させていきます。
矯正前の平常時は歯根と顎の骨が強く繋がっていますが、そこへマウスピースを装着すると一つの方向から強い力が加わるために、強く圧迫されたような痛みを感じる方が多いようです。

関連記事:インビザライン矯正とは?治療ができない人の特徴や代わりの治療法

インビザライン矯正の痛みの程度

歯が締め付けられているような窮屈さを感じる場合もありますが、どの部分にどの程度の力をかけるかによって痛みの程度が変わってきます。
重度の虫歯のように耐え難いほどの痛みではありませんが、圧迫によるジーンという痛み、むず痒さのような痛みが発生する場合があります。

痛みを感じる状況も患者さんによって異なり、なかには「装置の装着よりも装着した状態で上下の歯を噛み合わせたときが痛い」「装置を取り外したときが一番痛い」といった方もいらっしゃいます。

ワイヤー矯正の痛みとの違い

ワイヤー矯正は、マウスピースよりも強い力で締め付けを行うため歯と歯周組織に強い圧力がかかります。一般的にマウスピースよりも痛みの程度は強く、ワイヤー矯正に使われる器具が口の中に当たって痛むこともあります

インビザライン矯正で痛みを感じる原因

インビザラインによる痛みは、具体的にどのような原因が考えられるのでしょうか。ここからは、インビザライン矯正によって痛みを感じる7つの原因についてみていきましょう。

原因①マウスピースで歯が圧迫されている

マウスピースの装着で歯が圧迫されると、押されるような痛みを感じやすくなります。ただしこの痛みは治療にともなう自然な痛みのため、痛いからといってマウスピースを外さないように注意しましょう

我慢ができないほどの激痛については、かかりつけのクリニックに連絡し対処法を相談してください。マウスピースが使用にあわせて変形・破損し、それによって本来かかるはずのない場所に力がかかり、痛みを感じる場合もあります。
矯正治療に支障をきたす場合は新しいものとの交換が可能です。

原因②交換したマウスピースに慣れていない

交換したばかりのマウスピースに歯が慣れておらず、違和感があるケースです。 新しいマウスピースに交換したばかりの状態というのは、歯が移動しきっていないため違和感が出やすくなります。

しかしこの痛みはすぐに対処しなければならないものではなく、治療にともなうもののため時間とともになじんでくる可能性があります。 矯正治療のため多少の圧迫感や痛みはありますが、激しい痛みについては原因①と同じくクリニックに相談してください。

原因③歯が後戻りしている

「後戻り」と呼ばれる症状は、矯正治療によって整えた歯並びが元の位置に戻ろうとする現象です。後戻りを起こすときも歯が移動するため、痛みを感じる場合があります。

マウスピースに限らずワイヤー矯正でも後戻りのリスクはあるため、再治療にならないためにも「保定」と呼ばれる治療を実施しなければなりません。 矯正治療が終わってから保定に入らずにいると、後戻りのリスクが高まると同時に歯の痛みが発生する可能性があります。

関連記事:歯列矯正で後戻りが起きる11の原因と対処方法について

原因④歯根膜が敏感になっている

矯正治療では歯槽骨を溶かして新たに作るプロセスを繰り返して、少しずつ歯が根元から移動していきます。 歯周組織のうち歯根の周囲を覆っている歯根膜(しこんまく)という膜にマウスピースやワイヤーからの力がかかると、歯槽骨を溶かして新たな歯槽骨を作ろうとします。

この作用によって歯槽骨は敏感な状態になり、少しでも歯に食べものや矯正装置が触れると痛みを感じることがあります。

原因⑤マウスピースやアタッチメントが口内を傷つけている

装着中のマウスピースやアタッチメントが、口の中にぶつかって傷をつけている場合もあります。ただしワイヤー矯正よりもマウスピース矯正のほうが口の中を傷つけるリスクは少なく、患者さんご自身での脱着も可能です。

原因⑥抜歯痕が痛む

矯正のために抜歯をすると、痕にはかさぶたのようなものができます。一度傷痕になっているため、矯正治療によって痛みを感じる場合があります。 抜歯してすぐに矯正治療に入ると、まだ治りきれていない傷のほうに歯が動いていって痛みに繫がるため、痕がすべて治って目立たない状態になってから治療を行いましょう。

原因⑦IPRを行った

IPR(隣接歯間削合)は、歯の側面部分を削ってスペースを作る方法です。歯と歯のあいだに隙間が少ないとき、歯の表面のエナメル質を0.2mm程度削り、歯が動けるように場所を確保します。
IPRによって強い痛みを感じるものではありませんが、エナメル質が薄くなるとその下の象牙質に刺激が伝わりやすくなるため、冷たいもの・熱いものを口にしたとき、または矯正装置が歯に当たったときに、痛みのような刺激を感じやすくなります。

原因⑧顎間ゴムを使用した

顎間ゴムとは、マウスピースのアタッチメント部分に掛けて使う矯正装置の補助器具です。治療自体は「ゴムかけ」とも呼ばれ、横向きの力を加える矯正装置に縦向きの力をかけて顎のずれを抑え、噛み合わせを整えます。
顎間ゴムによって縦方向の力が加わると、歯列がより移動しやすくなるぶん痛みを感じやすくなります。医師の診断が必要になりますので、ゴムかけを中止したい場合は医師に相談してください。

インビザライン矯正で痛みを感じた時の対処法

インビザライン矯正中に強い痛みを感じたとき、どのように対処するべきなのでしょうか。5つの方法をチェックしていきましょう。

対処法①歯科医師に相談する

我慢ができないほどの痛みや違和感は、すぐに歯科医師に相談しましょう。痛みを軽減するための方法を考えながら、あわせて歯の状態も確認してもらえます。なかには虫歯や歯周病などマウスピース矯正の痛みではないものもありますので、すぐ医師に相談を行ってください。

対象法②交換前のマウスピースを使う

交換前のものがまだ使い切れていない(歯が移動できていない)状態で次のマウスピースに移ろうとしても、歯には強い負担がかかってしまいます。交換後のマウスピースが合っていなければ、一時的に交換前のマウスピースを使う方法も検討してみてください。

対処法③鎮痛剤を服用する

治療の方法やお口の中の状態に問題がなければ、鎮痛剤を服用して痛みを軽減しましょう。市販薬でも問題はありませんが、クリニックで処方された薬があればそちらを優先的に服用してください。

対処法④矯正用ワックスを使用する

矯正用ワックスは、口の中に矯正器具が当たって痛みを感じる場合に、装置の上から貼り付けて使うカバーアイテムです。 透明で細長い形のワックスはブラケットやアタッチメントの上から取り付けられるので、万が一装置が口の中に当たるようであれば、早めに矯正用ワックスを取り付けましょう。

対処法⑤マウスピースの尖っている部分を削る

マウスピースの形状は患者さんのお口の中にあわせて作られていますが、尖っている部分があるとそこばかりが口の中に当たってしまいます。 口内炎などのトラブルを起こすリスクもあるため、尖りがある部分は削り、表面を滑らかにしてもらうと良いでしょう。

矯正治療が不安な人は無料カウンセリングを受けよう

矯正治療は自費診療のため、必ず治療前にカウンセリングを実施しています。そこで患者さんの質問や疑問に答え、納得ができたところで精密検査や画像診断に移ります。
「これから矯正を受けようと思っている」「矯正について何もわからないので説明だけ聞いておきたい」といった方は、治療の内容や金額などをカウンセリングで相談してみてはいかがでしょうか。

インビザライン矯正を検討中の方は、国内で数名のインビザライン専門医「ダイヤモンド・プロバイダー」に認定されている医師が在籍している渋谷ルーブル歯科・矯正歯科の無料カウンセリングにぜひお越しください。

関連記事:矯正カウンセリングの予約の仕方

痛みや費用に関する相談は矯正の専門医へ

今回はインビザライン矯正の痛みについて、痛みの程度やワイヤー矯正との違い、痛みを感じる原因と対処法について紹介しました。矯正はどの方法を選んでも半年以上の長期にわたるため、痛みが長く続いてほしくないと考えている方もいらっしゃるかと思います。
治療が始まったあとも装置の変更や矯正用ワックスの使用といった方法で対処できますが、患者さんによっては治療が受けられない可能性もあります。当院では口元の審美性も考慮して矯正治療を実施していますので、

ぜひ渋谷の矯正歯科「渋谷ルーブル歯科・矯正歯科」へご相談ください。

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この記事を監修した人

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医療法人社団ルーブル 理事長

水谷 倫康

愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。

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