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インビザライン矯正とは?治療ができない人の特徴や代わりの治療法

マウスピース矯正の一種である「インビザライン」は、お子さんでも利用しやすく痛みの少ない矯正治療方法です。 厚みがなく自然な装着感で、外見にも矯正治療を受けているとわかりにくく、矯正治療が初めてという方にも向いています。

この記事では、インビザライン矯正とはどのような治療なのか、矯正ができない人の症例やおすすめできない人の特徴について紹介します。

 

 

 

インビザライン矯正とは何か

インビザライン矯正は、透明で軽いマウスピース(アライナー)を使って歯を移動させます。マウスピース矯正に共通する「目立ちにくい矯正」の一種で、患者さん自身が装置を脱着できるため、固定されたまま取れないという窮屈さがありません。
マウスピースの厚みは約5mmで、新しいものに取り替えながら歯を移動させていきます。治療ペースは初期のみ1〜2週に1回の通院でマウスピースを交換していきますが、中期以降は4〜6週に1回となり、通院ペースがのびていきます。

通院のしやすさ・痛みが少ない・異物感があまりないといったメリットに加え、ワイヤー矯正のように「装置が突然外れて締め直しに行かなければならない」という手間や負担の心配もありません。
インビザライン矯正では、口腔内の状態を精密検査によって判断したあと、歯の動きをコンピューターで予測します。その結果をもとにマウスピースを作製するので、患者さんごとにオーダーメイドの治療が可能です。

インビザライン矯正ができない人の症例

インビザライン矯正は最新のシステムを利用した矯正治療ですが、症状によっては治療が受けられない場合があります。どのようなケースが当てはまるのか、詳しくみていきましょう。

症例①重度な歯並びの乱れがある

歯並びの乱れ(不正咬合)が重度である患者さんは、インビザライン矯正がすぐに受けられない可能性があります。 歯茎の上から覆うように歯が飛び出している方、いろいろな方向に歯が傾いてしまっている方は、ワイヤー矯正のようにしっかりと固定して歯を動かす治療が優先されます。抜歯や外科手術が必要な患者さんもいらっしゃるため、医師とよく話し合って治療計画を決めていってください。

症例②歯周病が進行している

歯周病は歯肉の赤み・痛み・腫れを引き起こしながら進行していき、最終的には骨まで溶かしてしまう病気です。基本的に、歯周病を残したまま矯正治療を行うことはできません。
一定以上進行している歯周病がある患者さんは、矯正治療の前に歯周病の治療を優先して行います。完治後は骨の状態もみながらインビザライン矯正が可能か判断していきますが、万が一歯根まで侵されている場合は矯正治療そのものが行えないため注意が必要です。

症例③歯を複数抜歯しなければならない

歯並びの乱れが多く、複数の歯を抜歯しなければならないようなケースも、インビザライン矯正が難しいとされています。ただし抜歯後はいくつかのスペースができて歯が移動しやすくなるので、まずは抜歯後にお口の中の状態をチェックしてからインビザライン矯正を検討しましょう。

関連記事:歯列矯正で抜歯は絶対に必要?抜くメリット・デメリットについて

症例④インプラント治療をしたことがある

インプラント治療は、歯根部分に人工の器具を埋め込み、その上に人工歯を被せる医療です。 矯正は骨の破壊と再生を繰り返して歯を移動させていく治療のため、歯根が人工物ではなく患者さん自身の歯周組織でなければなりません。インプラント治療を受けた場合は、その部位・歯列への矯正が行えない可能性があるため、医師とよく相談してください。

症例⑤埋伏歯がある

埋伏歯(まいふくし)は、歯茎の下にあり骨に埋まったまま、自力で生えてこられない歯のことです。親知らずは特に埋伏歯になりやすく、真横や斜めの状態で埋まっているものもあります。 埋伏歯をそのまま矯正することはできません。抜歯をせずに矯正を進めると、顎のスペースが不足した状態で歯を動かさなければならないため、基本的には抜歯が選択肢に入ります。

インビザライン矯正がおすすめできない人の特徴

インビザライン矯正がおすすめできない人の特徴には、装着時間の厳守やマウスピースの交換などを決められたタイミングで行えないようなケースが挙げられます。具体的にどのような特徴があるのか確認していきましょう。

特徴①装着時間を厳守できない

マウスピースの装着時間は、1日あたり20時間以上が目安になります。ワイヤー矯正と違って一日中固定したままではなく、飲食や歯磨きのときには取り外しができるため、治療中は装置を外したまま忘れてしまわないように注意してください。
マウスピースを外してからどこかに置きっぱなしにしたり、入れ物に入れたままにしたりといったケースでは管理が不十分になりやすく、紛失の原因にもなってしまいます。

特徴②マウスピースを定期的に交換しない

マウスピースは歯の移動に合わせて古いものから新しいものに交換しなければなりません。 仕事や家庭の事情から通院ができないという場合でも、必ずマウスピースを交換しなければならないため、取り替えに通院できない可能性がある場合は、治療の

特徴③衛生管理を適切にできない

お口の中は、目に見えない菌がたくさん棲んでいます。食べものや飲みものの残りがあると、それらをエサとして繁殖していくため、定期的な歯磨きやデンタルケア、オーラルケガが必要です。

インビザライン矯正中はマウスピースの装着によって、お口の中が乾燥し唾液による自浄作用が失われやすくなります。本来流されるはずの菌がとどまり、虫歯や歯周病のリスクが普段よりも高くなるため、衛生管理が適切に行えない場合は治療を見送る必要があるでしょう。

特徴④定期的な通院ができない

体調の問題がある方や、仕事の都合や時間的なスケジュールによって通院が難しい場合は、インビザライン矯正が続けられない可能性があります。
一度治療をスタートすると、定期的な通院が必要になる点に注意が必要です。 インビザライン矯正は初期のみ1〜2週に1回の通院で、それ以降は4〜6週に1回へと頻度が落ちます。通院自体が負担になる心配はありませんが、月1回でも通院できるかどうかがわからない場合は、矯正治療の方法や治療計画を慎重に検討してください。

インビザライン矯正以外の矯正治療法

お口の中の状態によってはインビザライン矯正が難しいと判断されるため、他の矯正治療を検討しなければなりません。 どのような治療であっても、医師との話し合いでお口の中に適した治療法を選ぶことが大切です。
ここからは、ワイヤー矯正や裏側矯正といったいくつかの方法を確認していきましょう。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は表側矯正とも呼ばれており、金属製のワイヤーを歯に通して固定し、力を加えながら移動させていく治療です。 マウスピースよりも固定力が強いため、中程度以上の不正咬合にも対応できます。インビザライン矯正が難しい場合は、このワイヤー矯正を検討するケースが多くみられます。
注意点として、マウスピースのように患者さん自身で取り外しができないため、普段からお口の中のケアをしっかりと行う必要があります。万が一装置が外れてしまったときはクリニックを受診し、締め直しを行います。

裏側矯正

裏側矯正は舌側矯正とも呼ばれる方法で、歯の裏側にワイヤーを通して歯を移動させていく治療です。 基本的にはワイヤー矯正と同じですが、装置が表から見えないため矯正中であると知られにくく、装置を目立たせたくない方に向いています。
表側矯正でもワイヤーの色を白いものに替えるなどして目立たなくさせられますが、紐やブラケットを見せたくないときは裏側矯正がおすすめです。 表側矯正のように、何らかの原因で固定していた装置が外れてしまったときはクリニックを受診し、締め直しを行います。

関連記事:裏側矯正とは?種類や費用について紹介いたします

インビザライン矯正とワイヤー矯正の併用

インビザライン矯正だけでは症例に限りがありますが、ワイヤー矯正を併用して治療が進められる可能性があります。
まずインビザライン矯正を行い、経過をみてからしっかり移動させたい歯にワイヤー矯正を適用する方法と、ワイヤー矯正で全顎矯正を行って軽症になったところでインビザライン矯正に変更する方法があります。

併用についてはクリニックごとに治療方針が決められているため、対応が難しい場合もあります。途中から治療計画を変更できるかどうか、事前に話し合っておくと良いでしょう。

オーダーメイドに治療の可否や計画を決めていこう

今回は、インビザライン矯正の内容と治療が難しい方、インビザライン矯正以外の治療方法について紹介しました。
ワイヤー矯正よりも締め付ける力が弱いために、お子さんや痛みに弱い成人の方でも気軽に利用できる矯正治療ですが、治療の可否や方法については患者さんごとに精密検査で判断されるため、信頼のできるクリニックへ相談しましょう。その際、インビザライン矯正が合わなかったときの治療方法の変更についても相談しておくと安心です。

ぜひ渋谷の矯正歯科「渋谷ルーブル歯科・矯正歯科」へご相談ください。

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この記事を監修した人

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医療法人社団ルーブル 理事長

水谷 倫康

愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。

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