目次

歯列矯正は何歳まで受けられる?タイミングや注意点について

歯列矯正は年齢問わず受けられる治療ですが、成長段階やライフスタイルに応じた適切なタイミングで行うことが望ましいです。

この記事では、歯列矯正を受ける適切な年齢やタイミング、子供と大人それぞれの注意点を紹介していきます。また、歯列矯正にかかる期間や費用の目安、歯列矯正の種類別についても詳しく解説していきます。
歯の状態や、ライフスタイルに適した歯列矯正を見つけるためのポイントを確認してみてください。

 

 

渋谷で矯正歯科をお探しなら、渋谷の矯正歯科「渋谷ルーブル歯科・矯正歯科」へご相談ください。

 

歯列矯正は何歳まで?

歯列矯正は子供がするものだと思われがちですが、年齢関係なく治療することが可能です。近年は美しく機能的な歯並びを求め、大人になってから矯正を始める方が増加しています。
また、歯列矯正は審美的な理由だけでなく、健康な噛み合わせを実現するためにも重要な役割を担っています。高齢者においても、健康な歯と歯茎があれば、年齢に関係なく矯正治療の可能性が広がっています。

関連記事:大人でも歯列矯正は間に合う?治療法や矯正歯科の選び方について徹底解説

子供が歯列矯正を始める際に適したタイミング

まずは、子供が歯列矯正を始める際に適したタイミングについて解説していきます。年齢の目安や適したタイミング、注意点について確認していきましょう。

関連記事:インビザラインファースト(子どものマウスピース矯正)とは?

年齢の目安

子供が歯列矯正を始める時は「第1期治療」と呼ばれる6〜10歳、そして「第2期治療」と呼ばれる10〜14歳が目安とされています。それぞれ詳しく見ていきましょう。

6~10歳位の「第1期治療」

第1期治療とは、おおむね6歳〜10歳の時期に行われることが一般的です。この時期は、乳歯から永久歯への生え変わりが活発に行われる成長段階にあります。成長段階では、土台を作る上で重要であるとされています。

6~10歳の時期は、顎骨の成長と発達が盛んであり、顎のバランスを整えやすいという点が挙げられます。適切な歯の並びを導くためや、将来的に永久歯が生えるスペースを確保するためにも重要です。さらに、第1期治療を行うことは、指しゃぶりや口呼吸などの悪いクセを改善する助けにもなります。治療を受ける子供たちは適応能力が高く、治療後の歯や歯茎、筋肉が新しい状態に早く馴染む傾向があり、治療の効果を最大限に引き出す要因とされています。第1期治療を適切な時期に行うことで、顎の正しい成長を促し、また将来的に歯を抜くリスクを低減させられるのです。

10~14歳位の「第2期治療」

第2期治療は、おおよそ12歳〜14歳の間に行われる歯列矯正です。永久歯がほぼ生え揃った時期に開始されます。第2期治療は、成人に行われる矯正治療とほぼ同様の内容です。

第1期治療を受けた場合、永久歯が適切な位置から生え、正しく並ぶことが期待されるため、第2期治療では抜歯なしで歯並びを整える可能性が高まります。第1期治療で整えられた土台の上に、第2期治療で歯列を整えることで、より美しい歯並びを目指すことができるのです。また、第1期治療を受けている場合は、その後の治療がより簡素になることが多く、治療期間や費用を節約できる可能性があります。

適したタイミング

歯列矯正を始める時期は、子供の口内の成長と発達が大きく関わってきます。小児矯正治療としては、6歳から7歳の間に開始することが推奨されています。乳歯から永久歯への生え替わりが始まる時期に合わせたもので、このタイミングを利用することで、歯並びの改善に有効な予防措置や、誘導治療が可能になるからです。

日本人の場合、顎が小さいことから歯が適切に並びにくい傾向があるため、早めの矯正治療がおすすめです。第1期治療を行うことで、第2期治療の必要がなくなることもあります。お子様の歯並びに懸念がある場合は、まず専門医の診断を受けると良いでしょう。

子供が歯列矯正を受ける際の注意点

子供が歯列矯正を行う場合、いくつか注意点があります。まず、矯正期間は顎の成長が終了するまで、男の子であれば18歳前後、女の子では15歳前後まで継続することがあります。治療期間が長引くケースも珍しくありません。
さらに、治療中には虫歯になるリスクが高まるため、特にマルチブラケット矯正を行う場合は、食べかすが装置に挟まりやすく、保護者の手による仕上げ磨き食事管理が重要になります。定期的な歯科検診を受けて、虫歯の発生を予防することも不可欠です。

また、矯正装置が口内に違和感を与えたり、外見上の変化をもたらすことから、子供がストレスを感じる可能性があります。マウスピース矯正装置を使用する場合も、就寝時や特定の時間に装着することが求められるため、装着時間の管理が本人にストレスを与えることがあります。治療の進行には本人の努力が不可欠でしょう。
装着時間を守らなければ、治療が長引くほか、最悪の場合は歯が予定通りに動かなくなってしまうこともあるのです。そのため、歯列矯正治療の必要性と、治療過程における自己管理の重要性を理解しなければいけません。

大人が歯列矯正を始める際の適したタイミング

口元を美しく見せるために、大人になってから歯列矯正を始めたい方も多いです。ここでは、大人が歯列矯正を始める年齢の目安と、適切なタイミングについて見ていきましょう。

年齢の目安

歯列矯正は、年齢を問わず、歯肉や歯槽骨の健康状態が良好であれば可能です。50代、60代の方でも矯正治療が可能で、年齢による制限は特に設けられていません。しかし、加齢とともに歯肉や歯槽骨の状態が変化しやすくなるため、年齢が高くなるほど、治療に際してはより細かな注意が必要です。
若い世代であっても、虫歯や歯周病など既存の歯の問題がある場合は、その治療を優先し、状態が安定してから矯正治療を受けることになります。

適したタイミング

大人が歯列矯正を始める適切なタイミングは、個々の歯や歯茎の健康状態、そして全身の健康状態に左右されます。顎の骨の成長が完了している成人であれば、治療方針を立てやすく、成長過程にある子供に比べて、治療計画を安定して進めることが可能です。

男性は大体17歳頃、女性では14〜15歳頃に顎の成長が落ち着くため、それ以降に歯列矯正を始めるパターンも多く見られます。ただし、矯正治療を受ける前に虫歯や歯周病がないか、歯のクリーニングが行われているかなど、歯の状態を詳しく診断する必要があります。また、一部の矯正治療は歯を動かす力が強く、歯茎や歯槽骨に大きな影響を及ぼす可能性があるため、組織の状態が良好かどうかも重要な判断材料となります。全身の健康状態も矯正治療に影響を及ぼすことがあるため、治療を始める際はまず専門医と相談し、検査を行い、総合的な治療計画を立てることからスタートしましょう。

歯列矯正にかかる期間の目安

歯列矯正を始める際は、治療期間がどれくらいになるのか、目安を知ることが大切です。個人の歯並びの状態によって変わりますが、平均して2年〜3年を要することが多いです。年齢が高いと歯が動きにくくなる傾向があり、その結果、治療期間が延びることも予想されます。

さらに、使用する矯正器具によっても期間が異なります。一般的なワイヤー装置を表側につける場合はおよそ2年〜3年、歯の裏側に装置をつけることで目立たなくする治療では、3年以上を要することも少なくありません。

また、マウスピースを用いた治療の場合、約1年〜2年と比較的短期間で終了します。それぞれの治療方法による違いを理解し、年齢を重ねた場合にはさらに長い期間がかかることを念頭に置いて、治療計画を立てましょう。

関連記事:歯列矯正の期間はどのくらい?長くかかってしまう人の特徴とは?

歯列矯正にかかる費用の目安

歯列矯正に関する費用は、選択する矯正方法によって大きく異なります。費用の範囲は約50万円〜150万円程度と広く、矯正前の診断料、カウンセリング料、矯正装置代金、装置処置料などが発生します。
治療が完了した後には、保定期間として歯並びの変化を確認するための保定料が発生します。特に矯正装置の選択が費用に大きな影響を及ぼし、マウスピースの場合は約50万円〜100万円、ワイヤー矯正の場合は約70万円〜150万円が必要です。矯正する歯の量や奥歯を含むかどうかによっても費用は変動するため、自分の歯の状態をしっかりと把握した上で選択しましょう。

関連記事:矯正治療の費用って?渋谷ルーブル歯科・矯正歯科の治療費用や注意点を徹底解説

歯列矯正の種類

それでは、具体的にどのような歯列矯正の種類があるのか、以下で解説していきます。

【歯列矯正の種類】

  • ・ワイヤー矯正(表側矯正・裏側矯正)
  • ・マウスピース矯正
  • ・インプラント矯正

歯列矯正は、主に3つの治療法に分かれます。

関連記事:歯列矯正の種類は?特徴と比較ポイントを紹介

ワイヤー矯正(表側矯正・裏側矯正)

ワイヤー矯正は、汎用性の高さから多くの症例に対応可能です。ブラケットと呼ばれる矯正装置を装着し、歯を動かしていきます。表側矯正は一般的な矯正方法であり、裏側矯正は見た目に配慮しつつ、表側矯正と同様の効果が得られます。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、目立たない特性から審美的に優れており、取り外し可能なため日常生活における制約が少ないという利点があります。また、マウスピース矯正は「クリアライン矯正」「インビザライン矯正」といった、2つの治療法があります。

クリアライン矯正

クリアライン矯正は、前歯上下6本の矯正に特化した方法であり、部分矯正としての位置づけになります。自分でマウスピースを交換しながら矯正を進めることができます。従来のワイヤー矯正と異なり、複雑な装置の使用がなく、矯正中の通院も少なくて済むため、全体的なコストを抑えることが可能です。

インビザライン矯正

インビザライン矯正は、個々の歯に合わせたマウスピースを製作し、一人ひとりの歯並びにフィットする治療を実現します。全ての歯を動かす歯列矯正であり、審美性を重視される方に適しています。

インプラント矯正

インプラント矯正は、従来の方法では対応が難しい症例にも、対応可能な高度な矯正治療法です。顎の骨に直接ネジを埋め込むことで、大きな力を必要とする歯の動きを効率的にサポートします。複雑な歯並びを有する方に適しています。

費用や期間を考慮して矯正治療をはじめよう

今回は、歯列矯正と年齢の関係について紹介しました。歯列矯正の適切な時期は子供は6~14歳、大人は年齢に関係なく始められます。治療方法はワイヤー矯正、マウスピース矯正などさまざまで、期間や費用は異なります。
ライフスタイルや予算に合わせて、医師と相談しながら適切な治療法を選びましょう。

ぜひ渋谷の矯正歯科「渋谷ルーブル歯科・矯正歯科」へご相談ください。

ご予約・ご相談はこちら

 

この記事を監修した人

監修者の写真

医療法人社団ルーブル 理事長

水谷 倫康

愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。

【略歴】