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こんにちは、渋谷ルーブル歯科・矯正歯科です。

最近、毎日ブログを書くのが日課になってきました。笑

さて、今回は【部分矯正】について部分矯正でいい人、部分矯正ではダメな人の違いを分かりやすく紹介していこうと思います。

まず部分矯正とは何なのかについて説明します。

部分矯正とは

矯正治療で上下全ての歯を矯正するのではなく、前歯の出っ歯を治したり、歯並びがガタガタのところを治したり、補綴治療(虫歯や歯周病、かぶせ物治療、インプラント治療など)をするために歯をうごかしたり、あとは上あごだけや下あごだけなど矯正治療を気になる部分だけ限局しておこう矯正治療のことを言います。

部分矯正の装置

・表側ワイヤー

・裏側ワイヤー

・マウスピース型矯正装置

・セラミック矯正

部分矯正の装置は全体矯正の種類と同様なものがあります。特に近年部分矯正であってもマウスピース型矯正装置でも対応しております。

部分矯正の治療期間

1か月から12か月ぐらい。症例にもよりますが部分矯正の矯正期間はだいたい1年未満のことが多いです。これは部分矯正は噛み合わせを作る過程がないのでその分矯正期間としては早く終わります。

関連記事:歯列矯正の期間はどのくらい?長くかかってしまう人の特徴とは?

部分矯正のメリット

・全額矯正に比べ矯正費用が安い。(10万~50万ぐらい)

・気になるところだけを短期間で終了することができる。

・矯正装置を全部付けなくていいので気持ちが楽。

上記のようなことが挙げられます。確かにメリットとしてはかなり魅力的です。僕も自分が矯正科医でなければ部分矯正を選んでたかもしれません。しかし、よく考えると部分矯正によるデメリットもたくさんあります。

部分矯正のデメリット

噛み合わせを作ることができない。

・矯正治療の仕上がりが甘い。

・抜歯とかは部分矯正ではなかなか厳しいので歯を削ることが多い。

などが挙げられます。部分矯正の最大のデメリットはかみ合わせが作れないことにあります。皆さんは何のために矯正治療をしますか?

「前歯のがたつきが気になってとか、前歯が出てるから引っ込めたい。」と思うから部分矯正をします。しかし矯正科医は患者さんの歯並びを見て本当にこの人は部分矯正だけでいいのか?などを考えてあげる必要があります。

みなさんには少し酷な内容になりますが無理に部分矯正をして噛み合わせが崩壊した症例や前歯に無理にセラミックを入れたせいで噛み合わせがおかしくなった人は世の中たくさんおります。

 

これって歯医者にも原因があると思います。

歯医者がその人のかみ合わせを壊してることに他なりません。

歯列矯正は噛み合わせが重要

矯正治療は本来何が目的かというと歯並びを綺麗にすることが一番の目的ではありません。

矯正治療の一番の目的は正しい噛み合わせを作ることで矯正治療をされた患者さんの歯並びを生涯に渡って1本でも多く残りやすくしてあげることが本来の目的であって、患者さんの言いなりになって全体矯正が必要なのに部分矯正をしたりするのはどうなのかなと思います。

患者さんはあくまでも歯科知識に関しては素人なのでネットでいろんなことを調べてきますが、噛み合わせのことまでは調べきれません。しかし僕ら歯科医師は6年間にわたり歯のことを学び国家資格を得ているので、その患者さんが間違った方向に進もうとしているなら正してあげなければいけない立場です。

なので部分矯正が絶対にダメというわけではありませんが、部分矯正をするならしっかり噛み合わせのことまで考えたうえで部分矯正を選択するのならいいと思います

全体矯正と部分矯正の比較(ワイヤー)

        全体矯正        部分矯正

 費用    80万~100万      10万~50万

 期間     約2年        半年から1年

 大変さ     大変          気軽

 痛み   どちらを選んでも痛いことには変わらない

 噛み合わせ     ◎           △

 抜歯   抜歯を選択できる   通常、抜歯しない

仕上がり     ◎          △~〇

治療の種類 噛み合わせの治療 審美性を考慮した美容

 

比較してみるとやはり治療費用も期間も部分矯正に軍配が上がりますが、噛み合わせや仕上がりに関しては全体矯正に軍配が上がります。

関連記事:歯列矯正にかかる費用の相場と安く抑えるための4つの方法について

部分矯正をおすすめできる人

・噛み合わせの大事さを知った上で矯正治療はできれば全体矯正でやりたいが矯正費用がどうしてもネックな患者さん。

矯正治療はやはり高額になってしまうので費用面を考慮した結果部分矯正を選択するのであれば仕方ないと思いますし、部分矯正でも全く何もしないよりかはましだと思います。

・奥歯のかみ合わせが綺麗で歯のがたつきが軽度の患者さんもしくは全体矯正後の前歯に限局した後戻り症例など。

この奥歯のかみ合わせは問題ないが前歯が少しガタついている症例が部分矯正の適応症だと思います。

・補綴のための部分矯正。

虫歯の位置が難しいところにありこれを部分矯正することで難易度を下げたり、歯周病治療でなかなか改善しないところを矯正治療で歯磨きしやすい環境を作ったり、インプラントスペースまたはかぶせ物を入れるときに長期的に安定させるために部分矯正を選択するのもいいと思います。

部分矯正をおすすめできない人

・奥歯のかみ合わせが悪いのに前歯の見た目だけ治そうとする人。

これは長期的に見ると噛み合わせの崩壊を招いてしまったりすることがあります。

・抜歯をして並べたほうがいいのに時間をかけたくないがために歯をたくさん削ってスペースを作り矯正するような治療方針になる人。

これも長期的に見ると歯が弱ってしまったりするのでおすすめできません。

・部分矯正の安さに目を奪われて、噛み合わせを厳かにする方。

矯正治療の本来の目的は噛み合わせを治すことに意味があります。

まとめ

部分矯正は確かに費用が安く魅力的ですが、矯正治療の本来の目的を考えて噛み合わせの治療を選択されたほうが将来あなたにとって絶対に後悔しないはずです。

全体矯正は噛み合わせを治す治療なのに対して部分矯正は審美を目的とした美容です。

歯にとって絶対にいいのは全体矯正です。なので部分矯正を選択される方はこのブログをしっかりよんで「部分矯正していい人。」に自分が含まれているか確認してみてください。

また治療費用がネックで全体矯正をあきらめている患者さんは是非一度当院のカウンセリングを受けてください。治療費用も渋谷で一番リーズナブルな価格でやります。全体矯正でも60万からありますので部分矯正でお悩みの方は

ぜひ渋谷の矯正歯科「渋谷ルーブル歯科・矯正歯科」へご相談ください。

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この記事を監修した人

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医療法人社団ルーブル 理事長

水谷 倫康

愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。

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