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光学印象について(アイテロ)

こんにちは

前回の矯正の検査のブログで歯の型どりに光学印象のお話をしましたので、今回はこの【光学印象について】詳しく説明していきます。

さてこの光学印象、実は様々な呼び方があります。

光学印象=光学印象スキャナー=口腔内スキャナー=デジタルスキャナー

など幅広い名前で呼ばれておりますがすべて同じです。

 

商品名では

●アイテロ(アライン社)

●トリオス(松風)

●トロフィー

などがありこの光学印象の分野は歯科でも今後大きく伸びてくる分野で注目をあびております。中でもアイテロは矯正をやる先生にとても好まれて使用されており、マウスピース矯正でNO1シェアを誇るインビザラインを扱っている会社のものになります。画質もよく操作も簡便でインビザラインとの連携がとてもよく現在インビザラインをされている先生の間に急速に普及しております。

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・光学印象の歴史

ここ2~3年で大きく注目されるようになりましたが、技術的にはもう少し前からありました。ただし精度がかなり乏しく初めは歯2~3本ぐらいまでしか撮影出来ず、主に被せ物を製作するために使われていました。しかし近年AIのめまぐるしい発達により急速に光学印象のクオリティがあがり歯の数本単位の枠を超え、口の中全体を撮影できるようになり、噛み合わせの確認もできるようになり矯正治療をするにあたり欠かせないものになってきました。それに伴い各歯科メーカーさんも光学スキャナーの開発・技術の進歩に大きく力を割いております。また勉強会の案内も最近は光学印象絡みの勉強会が多くなっております。

 

写真は実際に光学スキャナーを用いて歯の型どりを撮影しているシーンになります。

右側に大きく写っているのはスキャンした3Dの歯型、左下には実際に患者さんの口腔内の写真になります。写真を見ての通り精度はかなり高いです。歯の溝の部分まで精密に再現されています。

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・光学印象と従来型(粘土)の比較

この光学印象により従来まで使用していた粘土での型どりは劇的に減りました。なので今まで型どりが苦手だった人には嬉しい朗報になります。

また粘土は日にちが経つとどうしても材料なので劣化が見られましたがこちらの光学印象はデータなので劣化したりとかの心配はありません。またインビザラインはアメリカに本社がありどうしても型どりした粘土を送るとなると日にちが掛かっていたのがデータを送信するだけなので一瞬でアメリカの本社に送ることができます。これにより2ヶ月ぐらいかかっていた納期の日にちを短縮できインビザラインの発注が早くなりました。

また患者さんに説明するときも今まで鏡で大きく口をあけてみていた自分の歯並びを第三者の目線で見ることができ矯正のイメージがグッとつかみやすくなりました。

 

・その他の光学印象

光学印象は矯正だけでなく歯の被せ物にも適応できます。現在は削った歯を光学印象で読み込みパソコン上で被せ物の形をデザインし、それを3Dプリンターや削りだしの機械に読み込ませ製作する技術も近年注目されています。

 

まとめ

光学印象は様々な呼び方があり、商品もたくさんあります。その中のアイテロは矯正のインビザラインに特化しておりこれで型どりすることにで患者さんの負担大幅に軽減することができます。また治療精度も確実に上がり光学印象は今後の歯科界を大きく変えていくだろうと予想されます。

ぜひ渋谷の矯正歯科「渋谷ルーブル歯科・矯正歯科」へご相談ください。

 

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この記事を監修した人

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医療法人社団ルーブル 理事長

水谷 倫康

愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。

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