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今回は『ホワイトニング』について歯科医師の立場からみなさんにご説明していこうと思います。

ホワイトニングは歯科の中で、一番人気がある分野でどこの歯医者でも施術しています。

ただし、正しい知識を身に付けないと、「ホワイトニングをやったけど歯が白くならない」「ホワイトニングサロンを10回も20回も通っているのに歯が白くならない」ということが起こってしまいます。

正しい知識を皆さんにお教えしますので、是非最後までご覧下さい。

 

結論

ホワイトニングは、歯医者で施術して下さい。

 

歯医者以外のホワイトニングは、効果が圧倒的に低いです。

なぜホワイトニングを歯医者で行った方が良いかという前に、そもそも歯を白くする仕組みから説明していきたいと思います。

 

歯の構造は表層にエナメル質、その中に象牙質という2段の層になっており、歯の表層に色が付いている訳でなく、2層目の象牙質の色を拾って、歯の色が出来ています。

ホワイトニングは、第2層目の黄色味を帯びた色を無色にしていくという事になります。

その為に、歯に薬液を塗り浸透させ薬液が歯の表層から第2層にいき色素と化学反応が起きて、黄色っぽい色から無色に変えていきます。

これが、ホワイトニング効果です。

いわゆる、ブリーチング効果ともいいます。

 

もう1つ、歯が白くなる方法があります。

歯の表層の汚れを落とすことです。

例えば、たばこ、赤ワイン、お茶、コーヒー、を飲むとステインという着色が歯の表層のエナメル質に汚れとして付き歯が黄色っぽく見えます。

 

市販のホワイトニング効果のある歯磨き粉や、ホワイトニングサロンはエナメル質についた汚れを落とす事によって歯が白く見えます。

歯が白く見えるというより本来の歯の白さに戻しているだけです。

 

歯医者のホワイトニングは、内部に薬液が浸透して、内部の色をしっかり無色に変え歯自体が白くなる事です。

つまり、効果があるのは歯医者さんのホワイトニングです。

 

 

内部に浸透していくお薬は過酸化水素と過酸化尿素と言います。

 

言葉は似ていますが、どちらも過酸化水素です。

過酸化尿素も、唾液と混ると過酸化水素に変わります。

歯を白くするホワイトニング効果のある内部に浸透していくお薬は、過酸化水素になります。

 

この成分が入っていないホワイトニング効果をうたうものは全て歯の表層だけを白くしているものだと思って下さい。

あなたがホワイトニングサロンに何回も通っているのに思った色に上がっていかないのは、歯自体が白くなっている訳ではなく、元々持っていた色に戻しているだけなのです。

なので、ホワイトニングは歯医者でして下さい。

 

歯医者でホワイトニングを受けた方がいいのは皆さん理解出来たと思います。

次は、歯医者でどんなホワイトニングを施術するのか説明していきます

これは大きく分けると歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、家でやるホームホワイトニングになります。

 

早く白い歯を手に入れたいのであれば、オフィスホワイトニングが良いです。

色を長持ちさせて白い歯をキープしていきたいのであれば、ホームホワイトニングをやった方がいいです。

ホワイトニングをやる時に、唯一嫌な事があります。

 

それは、痛みです。

僕もオフィスホワイトニングやった事ありますが、ホワイトニングは痛いです。

いわゆる、知覚過敏です。

出来れば皆さん痛くないように快適にやりたいですよね?

その方法も今回ご説明していきます。

歯医者さんでやるオフィスホワイトニングのなにがいいかというと、医院でやるホワイトニングの方がお薬が強いです。

さっき言った、過酸化水素という成分の濃度が高いです。

なぜかというと、歯科医師が扱います。

歯医者さんであれば、歯の表層をクリーニングして、薬液が歯茎とかに付かないようにラバーダムという防波堤のようなものを作ります。

薬液がもし垂れたとしても、歯茎に当たらないよう細かな所まで出来るので歯医者さんでは強い濃度のやつが使えます。

逆にホームホワイトニングは、歯医者さんのいない所で自分自身で行わなければいけません。

なので、あまり強過ぎる薬剤を使って歯茎とかにホワイトニングが付くと歯茎の所までブリーチングされて白く脱色します。

だけど、濃度が高くない分痛みは少ないです。

オフィスホワイトニングをしようと思った時に、歯医者さんであれば知覚過敏抑制剤というのを先に塗ってからホワイトニングする事が出来ます。

これが非常にいいです。

知覚過敏は薬を塗ると染みてくるんですが、先に染みないお薬塗ってからホワイトニングの薬を塗る事が出来ます。

そうする事によって、強い濃度でやっても痛みが中々出にくいです。

僕もホワイトニングする時は、知覚過敏抑制剤を付けてからホワイトニングするようにしています

なにがホワイトニングで最速で白くなるの?と思うと思います。

まずはオフィスホワイトニングしてもらって、あとはお家でさらにホームホワイトニングします。

これをデュアルホワイトニングと言います。

これが一番早く白くなります。

特にホワイトニングを求められる時は、成人式や結婚式、撮影がある時にホワイトニングをしたいと思います。

そういう時は、まず医院に来てオフィスホワイトニングを受けてもらい、家でもしっかりホームホワイトニングをしてもらいます。

これが最速で白くなる方法です。

歯医者さんでホワイトニングをやるメリットがもう1個あります。

それは、ホワイトニングする前に歯の状態をしっかり歯医者さんが見てくれるという所です。

例えば、今だとホワイトニング剤を個人輸入してやる方もいると思いますが、結構リスクがあります。

そもそもホワイトニングは禁忌症、やっちゃだめっていう項目があります。

最初にホワイトニングする前に歯医者の先生が、歯の表面に傷がないか、プラスチックの被せ物してないか、歯石とかが付いて薬液が浸透しにくい状況じゃないかとか、色々と見てくれます。

ご自身だと、その辺に気付き難いです。

安く済ませるんだったら、歯医者さんに定期的にクリーニングに行った際に、ホワイトニングを自分でやろうと思っていますのでしっかり見て下さい、と言って下さい。

そうする事で歯医者さんもしっかりと見てくれると思うので、必ずホワイトニングする前には歯医者さんに通いましょう。

歯医者さんでのホワイトニングをご紹介してきましたが、気を付けないといけないのが、ホワイトニング後の後戻りです。

ホワイトニングの効果は永久的ではありません。

一時的に白くなるけど、そこでしっかり対策をしないと徐々に歯が黄色っぽくなります。

どうすればいいかというと、オフィスホワイトニングの3ヶ月後くらいにもう1回くらい重ねてオフィスホワイトニングを入れます。

そうすると、持続的に白い歯の状態でいられるようになります。

あとは注意点として、ホワイトニング後の48時間にスーパー着色タイムがあります。

この間に食べる物で、あなたの歯の色が決まります。

逆に、ホワイトニングしている時は歯の表層の色が抜けているので着色もしやすいです。

色付きのもの、オレンジジュース、麦茶、コーヒー、紅茶、そういった色が濃いものは100%着色しますので、48時間は必ず色が無いものを食べて下さい。

特にホワイトニング後っていうのは、歯の構造が変わって染みやすくなっていたりするので、終わったあとにフッ素を塗ってあげるといいです。

フッ素は歯の表層をコーティングする効果があるので、染みにくくもなります。

さらに、汚れの防止にも繋がるので、ホワイトニング後には必ずフッ素を塗布してあげるといいと思います。

いかがだったでしょうか?

今日は皆さんが大好きなホワイトニングに関して分かりやすくご説明した予定です。

もし足りなかったら、おかわりの動画も作りますので言って下さい。

今回ホワイトニングを熱くお話ししました。

僕はホワイトニングしてないんですけど、そんなに物凄く黄色くはないはずです。

普段から、歯ブラシや歯磨き粉に気を使っています。

前回上げた動画で歯磨きの動画上げていますので、そっちもまた見てもらうと、知識がアップデート出来ます。

ホワイトニングも確かに白くていいんですけども、やっぱり芸能人みたいにキラーンって光る為には歯列矯正しなければいけません。

歯並びが綺麗だからこそ、歯の白さがより著明に写るんです。

歯並びがガタガタの人で歯が白くてもキレイなんですけども、全部揃っている方がよりキレイに見えます。

 

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この記事を監修した人

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医療法人社団ルーブル 理事長

水谷 倫康

愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。

【略歴】