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歯並びと口呼吸の関係とは?鼻呼吸への改善方法も解説

「口呼吸は歯並びに悪い」という話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。本来は鼻で行う呼吸が口呼吸になってしまうと、歯並びに悪いだけではなく健康にも悪影響があるといわれています。口呼吸になる原因はさまざまで、場合によっては自分で改善することが難しいケースもあります。

そこで本記事では、口呼吸になる原因やその悪影響、改善方法について詳しく解説します。口呼吸を改善したいとお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

口呼吸になる原因

本来、人は鼻呼吸が基本であり、口呼吸になると見た目や健康にも影響があるといわれています。では、なぜ口呼吸になってしまうのでしょうか。
主な原因としては、以下の3つが考えられます。

【口呼吸になる原因】

  • ・原因①鼻のつまり
  • ・原因②歯並びの乱れ
  • ・原因③口腔周りの筋肉の弱さ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

原因①鼻のつまり

1つ目の原因は鼻のつまりによるものです。花粉症などのアレルギーや風邪などが原因で、鼻呼吸がしづらくなってしまい一時的に口呼吸になってしまいます。口呼吸になる最もポピュラーな原因といえるでしょう。
風邪などの一時的なものであれば、症状の緩和とともに鼻呼吸に戻ります。しかし、アレルギー性鼻炎など慢性化すると、口呼吸が癖になってしまうケースもあります。

原因②歯並びの乱れ

2つ目の原因は、歯並びの乱れによるものです。とくに呼吸に影響するのが、上顎前突(出っ歯)や反対咬合(受け口)の場合です。これらの場合、正しい位置で口を閉じることが難しくなり、口呼吸につながりやすくなります。

たとえば上顎前突の場合は、上顎が下の歯よりも前にでているため、上唇が押し出され、自然と口が空いてしまいます。また、受け口の場合も下あごが上顎よりも前にでていることで口が閉じにくくなります。

関連記事:出っ歯は自力で治る?原因と治療法について紹介

原因③口腔周りの筋肉の弱さ

3つ目の原因は、口腔周りの筋肉の弱さによるものです。口の開閉には「口輪筋」という筋肉が使われます。口輪筋が弱いと、口周りが緩み口を閉じた状態を維持できなくなるため、口呼吸になってしまいます。

また下の筋肉である「舌筋」も口呼吸に影響します。舌は上顎にピッタリくっついているのが正しい位置です。しかし、舌筋が弱いことで舌が下がったり、歯の裏についてしまったりすると、口が閉じにくくなります。

口呼吸が与える影響

口呼吸がクセになると、以下のようなさまざまな悪影響がでます。

【悪影響】

  • ・ウイルスに感染しやすくなる
  • ・歯並びが悪くなる
  • ・虫歯や歯周病のリスクが高くなる
  • ・表情や発音に影響が出る

鼻には外部からの細菌やウイルスの侵入を防ぐため、粘膜や鼻毛があります。口呼吸になるとこれらのフィルターが機能せず、直接ウイルスなどが体内に入るため、ウイルスに感染しやすくなります。口で呼吸することで下の位置が正しい位置からずれ、歯並びに影響がでたり、口腔内の乾燥で虫歯や歯周病のリスクも高くなったりします。
また、口輪筋などの筋力が低下し、ぼんやりとした表情になったり、発音に影響がでたりすることも口呼吸の悪影響です。

口呼吸と歯並びの関係

口呼吸は、歯並びの正常な発達にも影響があります。本来、舌の位置は上顎にくっついた状態が正常です。しかし、口呼吸の場合は舌の位置が下顎まで下がります。そうすると下顎に舌の力が内側からかかってしまい、受け口になりやすくなります。

また、口が開いたままの状態になることも歯並びが悪くなる原因です。口周りの筋肉が弱くなることで、上顎を内側に抑える力が弱まり、出っ歯になる可能性もあります。これらの影響は、とくに成長期の子供においてでやすいため、できるだけ早く正しい舌の位置と口の閉じ方を身につけることが重要です。

口呼吸の改善方法

最後に口呼吸の改善方法を見ていきましょう。口呼吸になる原因はさまざまなので、原因にあった改善方法を取ることが重要です。

改善方法①矯正治療

歯並びなどが原因で口呼吸となっている場合は、矯正治療が適切です。口呼吸は歯並びに悪影響があるだけでなく、歯並びの悪さが口呼吸につながっているケースもあります。
たとえば、出っ歯の場合、上顎に舌の収まるスペースがなく、舌が下がることで口が開きやすくなっていることがあります。こういった場合は、歯列矯正により出っ歯を改善することで口呼吸の改善を図ります。

関連記事:歯列矯正にはどんな種類がある?自分にあった矯正を選ぶポイント

改善方法②鼻呼吸を心がける

鼻呼吸を心がけることも、口呼吸の改善に有効です。口呼吸の原因は歯並びや鼻機能だけでなく、単純に口呼吸が習慣化しているだけの場合もあります。このような場合は、意識的に鼻呼吸を行うだけでも改善することもあります。
また、鼻呼吸を意識することで自ずと口を閉じている時間が長くなるため、口周りの筋肉が鍛えられるので効果的です。

改善方法③舌の体操の実施

舌の筋肉を鍛え、舌を正しい位置に保つことも口呼吸の改善につながります。
舌のトレーニングには「あいうべ体操」が効果的です。「あいうべ体操」は以下の手順で行います。

【あいうべ体操のやり方】

  1. 1.「あーっ」と大きく口を開ける
  2. 2.「いーっ」と大きく口を横に開く
  3. 3.「うーっ」と大きく口を前に突き出す
  4. 4.「べーっ」と舌を前に突き出し、さらに舌にそらす

これらの動きを1日30セットほど繰り返しましょう。「あいうべ体操」は舌や口周りの筋肉の強化に効果的ですので、毎日続けると1ヶ月ほどで改善が実感できます。

改善方法④睡眠時の唇の固定

睡眠中に口が開かないよう、唇を固定するのも効果的です。 睡眠中は無意識に口を開いてしまうため、「鼻呼吸テープ」で物理的に口が開くのを抑えたり、「鼻腔拡張テープ」で鼻呼吸をしやすくしたりしましょう。

症状に合わせた方法で口呼吸を改善しよう

今回の記事では、口呼吸になる原因と悪影響、改善方法について解説しました。 口呼吸は歯並びの悪化や健康への影響などさまざまな悪影響の原因となり得ます。
口呼吸の要因は、歯並びや口周りの筋力の低下などさまざまですので、状況に合わせた改善方法を取ることが重要です。

とくに歯並びが原因の場合は、自分だけで改善することは難しいため、歯科医師に相談し、歯列矯正などの適切な治療が必要です。
口呼吸は長期間放置するとさまざまな悪影響があります。口呼吸でお悩みの方は、本記事を参考にできるだけ早く改善を図りましょう。

ぜひ渋谷の矯正歯科「渋谷ルーブル歯科・矯正歯科」へご相談ください。

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この記事を監修した人

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医療法人社団ルーブル 理事長

水谷 倫康

愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。

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