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「二重歯列」とはどんな症状?原因・リスク・治療方法を解説

ヒトの歯は生後6ヶ月ごろに乳歯が生え始め、そこから大人の歯である永久歯へと抜けかわっていきます。しかしすべての方がきれいな歯列になるわけではなく、「二重歯列」という状態になる方もいらっしゃいます。
自宅で行うデンタルケアからクリニックで行う矯正治療やホワイトニングなどの自費診療に至るまで、二重歯列には一般的な歯並びにはないリスクが伴うと考えられます。

この記事では、二重歯列についての特徴や原因、リスクに関してピックアップしていきます。矯正や抜歯といった治療を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

二重歯列とは何か

二重歯列とは、顎のスペースが小さいために歯が一列に並べず、交互に生えながらデコボコとしていたり、前歯などの一部に乳歯が残存して歯が乳歯列と永久歯列で二列になったりする状態を指します。
歯が二重になっているために、歯ブラシやデンタルフロスが届きにくく、見た目にも目立ちやすいデメリットがあります。また歯が重なっているために、表情や笑顔にコンプレックスを抱いている方も少なくありません。

二重歯列といっても、患者さんのお口の中は千差万別のため、きれいに歯が二列に並んでいないケースもあります。なかには八重歯のように歯茎の上から歯が覆うようにして生えており、前歯や犬歯に重なっている方もいらっしゃいます。

二重歯列の原因

二重歯列の原因としては、顎のスペース不足がまず考えられます。しかしスペース不足といっても、顎そのものが小さいのか、顎のサイズに対して歯が大きすぎるのかで違いがあります。
ここからは4つの原因について確認していきましょう。

原因①顎と歯の大きさのバランスが悪い

顎のサイズに対して歯が大きい、または顎が小さいために歯並びが揃わなくなっているようなケースです。顎と歯のバランスがによっては、部分的に二重歯列になってしまうことがあります。

原因②乳歯と永久歯の重なり

乳歯が抜けずにとどまり、永久歯と重なっている状態です。外からは見えなくてもレントゲン撮影で歯が歯茎の上や口の中に残存しているようなケースと、口を開けて覗き込んだときに新旧の歯が残っているケースがあります。

歯が本来の場所とは違うところから生えてきていると、ものを噛んだり発話したりする際に支障となるおそれがあり、オーラルケアを妨げる可能性もあるため、乳歯のように不要な歯については抜歯になる可能性もあります。

原因③乳歯の抜ける時期が早い

乳歯の抜ける時期が早いと、二重歯列になる場合があります。
本来のペースよりも早くに乳歯が抜けてしまった箇所は空きスペースになります。そのため、永久歯が生えてくるまでの期間他の歯がスペース部分に傾き、永久歯が生えてくるスペースが圧迫されて、仕方なく他の場所から生えてきて二重歯列になるといった症例です。

原因④生活習慣の悪さ

二重歯列は顎のスペース不足が原因の一つとされていますが、他には生活習慣も原因として考えることができます。 一例として、乳歯から永久歯に抜けかわるタイミングですでに噛み合わせがずれているお子さんや、顎が小さく歯列が揃わない可能性があっても矯正治療を行わないでいると、永久歯が生える際にスペース不足などで叢生(そうせい)が発生しやすくなります。

二重歯列によるリスク

二重歯列は歯と歯が一列にならず二列になってしまう状態ですが、具体的にはどのようなリスクがみられるのでしょうか。注意しておきたい4つのリスクを確認していきましょう。

リスク①嚙み合わせが悪くなる

まずは歯と歯が上下で対にならず、噛み合わせが悪くなる問題が挙げられます。特にあちこちから歯が生えてくるような二重歯列では、上と下の歯が一対に噛み合うことはほとんどありません。
噛み合わせが悪くなると正しくものが噛めず、嚥下や消化にも悪影響となります。食べものを食べているときの満足感も感じにくくなり、同じ歯でものを噛むようになるなど、特定の歯にも負担がかかります。

リスク②口腔内が不衛生になる

重なり合っている歯と歯の隙間は死角になりやすく、隙間がほとんどなければ歯ブラシが入っていけずに汚れがとどまります。食べカスや飲みものに含まれる糖分は細菌のエサとなり、繁殖と口内環境の悪化を招きます。
慎重にケアをしていても、二重歯列の場合はケアが行き届かない箇所が発生しやすく、不衛生になりやすいものです。デンタルケアや歯のクリーニングが追いつかないとお口の中のトラブルのリスクも高くなります。

リスク③見た目にコンプレックスを感じる

二重歯列をもつ方のなかには、外から見て重なっている歯が突出して見えるなど、表情や口元にコンプレックスを感じている方もいらっしゃいます。 口をしっかり開けて話せない、笑えないといった問題や、口元を隠すような行動習慣がつくことも多く、こうした行動や制約も不正咬合のリスクといえるでしょう。

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リスク④顎関節症になる可能性が高まる

二重歯列は前歯に多くみられる状態です。上の前歯が二重になっていると、下顎の動きが本来よりも狭まって顎にずれが生じ、顎関節症を引き起こすケースがあります。

二重歯列の治療方法

二重歯列は、乳歯のように本来抜け替わるべき歯については抜歯を行い、それ以外は矯正治療によって対応します。治療はワイヤー矯正またはマウスピース矯正から選べますが、患者さんの年齢や歯の状態にもよるため、医師と話し合って治療計画を決めていきましょう。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、金属製のワイヤーにブラケットと呼ばれる器具を使って歯を固定し、力をかけて動かしていく治療です。マウスピースよりも強い力で歯を移動させられるため、中程度以上の不正咬合にも適用可能です。

関連記事:ワイヤー矯正とは?仕組みや種類などを徹底解説

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、患者さんの歯列に合わせてマウスピースを作製し、歯を移動する方向などを決めたうえで、マウスピースの形を少しずつ替えて新しいものと交換しながら歯を移動させる方法です。ワイヤー矯正よりも痛みが少ないため、お子さんにも無理なく受けられる治療です。

二重歯列の解消は信頼できるクリニックへ相談

今回は、二重歯列の特徴や原因、治療方法について紹介しました。歯と歯が二重になるほどしっかりと重なり合う症状は、不正咬合の中でも珍しいケースです。
しかし乳歯のように、本来抜けていく歯が残っているときには、歯を残しているだけで虫歯のリスクが伴うため抜歯が選択肢に入ります。

現在治療を考えている方は、症例数が豊富で信頼のできるクリニックに相談のうえ、二重歯列の解消や美しい歯並びが得られる適切な治療方法を選んでください。

ぜひ渋谷の矯正歯科「渋谷ルーブル歯科・矯正歯科」へご相談ください。

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この記事を監修した人

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医療法人社団ルーブル 理事長

水谷 倫康

愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。

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