インビザラインは、目立ちにくい透明なマウスピースを使用した歯列矯正法です。
最大の魅力は、従来のワイヤー矯正と比較して審美性が高いこと。
しかし、「矯正中に歯が動いている感覚が得られない」といった不安を抱える方も少なくありません。
そこで本記事では、インビザラインの基本原理から、歯が動いているかどうかを確認するためのポイント、効果を最大限に引き出すための正しい使い方まで詳しく解説します。
インビザラインによる矯正治療を検討中の方や、現在使用中の方はぜひ参考にしてください。
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インビザラインとは
インビザラインは、透明で薄いマウスピースを使用する矯正方法です。
日常生活において、装着していてもほとんど目立たないため、接客業や人前での仕事をする方に適しています。
また、食事の際は装置を取り外せるため、食事の楽しみを損なわず、食べ物が装置に引っかかる心配もありません。
金属アレルギーの方や、金属アレルギーが心配な方も安心して使用できます。
痛みや違和感の少ない矯正治療が特徴で、効率的に歯を動かせます。
取り外し可能なため、日々のお手入れも簡単。
口腔内の清潔が保ちやすいため、オーラルケアにおいてもストレスを感じないでしょう。
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インビザラインのメカニズム
インビザラインは、個々の患者の口内状態に合わせてカスタムメイドされたマウスピースを使用します。
まず歯科医が患者の歯の現状について3Dスキャンを用いて正確に把握し、データに基づいて患者に最適な治療計画を立てることから始まります。
インビザラインのマウスピースは、微細かつ緩やかに歯を動かすような設計。 日々の歯の動きが目立たず、従来の矯正方法に比べ痛みや不快感を少なくしています。
マウスピースは約1〜2週間ごとに新しいものに交換され、各段階で歯を約0.25mmから0.35mm動かすのです。
段階的なアプローチと、治療中の歯科医師の定期的なチェックとともに、患者の歯は計画通りに、かつ確実に理想的な位置に移動していきます。
治療計画に沿ってマウスピースを交換していく過程では、従来のワイヤー型矯正と比較し、快適に感じられるはずです。
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インビザラインで歯が動いている気がしない場合に確認すべきこと
インビザライン治療を受けている中で、歯が動いている実感がない場合、いくつかの原因が考えられます。治療の効果を最大限に引き出すためには、以下の点を特に注意して確認する必要があります。
- 装着時間が足りているか
- マウスピースを正しく装着できているか
- アンキローシスが起きていないか
- アタッチメントが装着されているか
一つずつ確認していきましょう。
装着時間が足りているか
インビザラインの治療効果を最大限に発揮するためには、マウスピースの装着時間を守ることです。
外食などでマウスピースを外す機会が多い場合、装着時間が確保されていない場合があり、歯の動きが感じられない主な理由になります。
適切な装着時間を守るために、食事の回数を工夫するなどの対策が効果的でしょう。
また、マウスウォッシュや歯磨きシートを活用し、短時間で口腔ケアを済ませるのも、装着時間の確保に役立ちます。
関連記事:歯列矯正中の食事はどうしたらいい?悩みを矯正歯科医が解決いたします!
マウスピースを正しく装着できているか
マウスピースが正しく装着されていない場合、矯正効果は十分に発揮されません。
特に、マウスピースが浮いた状態で装着されていると、歯に必要な圧力がかかっていないため、歯の動きが感じにくいでしょう。
マウスピースが浮いてしまうのは、歯の形状や大きさにマウスピースが完全に適合していない場合もあります。
正しい装着方法やフィット感に不安がある場合は、治療を担当している歯科医に相談しましょう。
アンキローシスが起きていないか
アンキローシスは、歯の根と周囲の骨が直接結合してしまう現象。
歯根膜が失われると、アンキローシスが起こりやすくなります。
治療前の徹底した診断、特にレントゲンやCT撮影により、歯根膜の状態を確認することが重要でしょう。
また、治療中にアンキローシスが発生する可能性もあるため、定期的な診断が必要です。
アタッチメントが装着されているか
アタッチメントは、歯を動かすために歯の表面に装着される小さな装置です。
アタッチメントが適切に装着されていない、あるいは外れてしまうと、矯正治療の効果は十分に発揮されません。
アタッチメントは目立たないよう歯の色に合わせて作られることが多いため、外れているのに気づきにくいかもしれません。
また、被せ物などに装着された場合、外れやすくなる傾向があります。
そのため、マウスピースの装着時はアタッチメントが適切に取り付けられているかを、定期的に確認すると良いでしょう。
インビザライン矯正の効果を出すための正しい使い方
インビザライン矯正を成功させるには、マウスピースを適切に使用することが重要。
正しく使うことで、計画通りに歯を動かし、理想の歯並びが得られます。
- 22時間の装着時間を守る
- マウスピースを正しく装着する
- チューイーを使用する
- 医師に相談して検査を受ける
ここでは、インビザライン矯正の効果を出すための、正しい使い方について解説していきます。
22時間の装着時間を守る
インビザラインの治療効果を最大化するためには、1日のうち22時間の装着を徹底しましょう。
特に、装着時間は治療の進行に大きく影響します。
日々の生活の中でマウスピースの装着時間を忘れないよう、カレンダーや手帳への記録、またはマウスピース管理のためのアプリの使用など、自身に合った方法で時間管理を心掛けましょう。
関連記事:インビザラインを22時間装着するのは無理?対処法や他の選択肢も
マウスピースを正しく装着する
マウスピースを適切に装着することも、効果的な治療のために重要。
装着は前歯からはじめ、徐々に奥歯へと進めていくのが基本です。
特に新しいマウスピースに交換した直後は、マウスピースのフィット感を確認しながら、適切に装着しましょう。
チューイーを使用する
マウスピースを装着するときは、チューイーの使用が推奨されます。
チューイーはマウスピースを歯にフィットさせるためのツール。
チューイーを使ってマウスピースを均等に噛むことで、マウスピースが歯に密着し、治療効果を発揮できるようになります。
治療開始直後やマウスピースを新しく交換した際は、マウスピースが歯にしっかりとフィットするよう、チューイーの使用を徹底しましょう。
医師に相談して検査を受ける
治療に関する不安や疑問がある場合、歯科医師に相談しましょう。
患者の口内状態や治療の進行を細かく評価し、必要に応じて治療計画の調整をしてくれます。
また、治療中の歯の動きについて3Dシミュレーションを使用して確認し、具体的な進行状況を示すことも可能です。
患者は治療の進捗についてより明確な理解を得られ、不安が和らぐでしょう さらに、マウスピースの破損や紛失などのトラブルが発生した場合も、迅速に歯科医師へ相談し、適切な対応を取ってください。
インビザライン以外で歯列矯正を行う方法
歯列矯正にはインビザライン以外にも複数の方法が存在し、それぞれ特徴が異なります。
- 表側矯正
- 裏側矯正
- 外科矯正
インビザライン以外の選択肢も検討しておきましょう。
表側矯正
表側矯正は、歯の表面にブラケットとワイヤーを用いる伝統的な矯正治療法です。
古くから使われてきた治療法で、広範囲の歯列矯正に適しています。 ただし、装置が目立つのが欠点とされてきました。
しかし近年では、セラミックやプラスチックを使用した目立ちにくい装置も登場しており、見た目への配慮が求められる方に選択肢が広がっています。
裏側矯正
裏側矯正、またはリンガル矯正は、歯の裏側に装置を取り付ける方法です。
装置が外から見えないため、審美性が高いメリットがあります。 接客業などで外見に配慮が必要な職業の方に人気でしょう。
ただし、装置の厚みによって舌のスペースが狭くなるため、初期段階では慣れが必要となります。
外科矯正
外科矯正は、歯の移動だけでは解決できない複雑な咬み合わせの問題や、顔の形状の改善を目的とする場合に適用される方法。
全身麻酔から治療に入り、顎の骨を直接移動させる手術を実施します。
外科矯正は、特定の医院でのみ実施可能であり、長期的な計画と入院が必要ですが、保険の適用が受けられるケースもあります。
インビザラインは正しい使い方を守ろう
いかがでしたでしょうか。 インビザラインの基本情報から、歯が動いているかどうかの確認方法、正しい使用方法まで解説しました。
インビザラインは審美性に優れた矯正法ですが、歯の動きを感じにくいことが時に不安を生むこともあります。
しかし、装着時間の遵守、正しいマウスピースの装着、定期的な検査といった基本的なポイントに注意することで、その効果はしっかりと実感できるでしょう。
渋谷のルーブル歯科・矯正歯科は年間200件以上の歯科矯正実績を誇り、高い技術力をもつ「ダイヤモンド・プロバイダー」認定医が在籍しています。
国内でも数少ない医院でしか対応できない「コルチコトミー」も実施。
また、先進的な医療機器「オーソパルス」を使用することで、より迅速かつ効果的な治療を実現しています。
矯正治療でお悩みの方は、この機会にぜひ渋谷の矯正歯科「渋谷ルーブル歯科・矯正歯科」へご相談ください。
この記事を監修した人
医療法人社団ルーブル 理事長
愛知学院大学歯学部卒業後、愛知県を中心に多くのクリニックを持つ医療法人清翔会グループに入職。2019年12月に『渋谷ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。2022年12月にはグループ医院である『新宿ルーブル歯科・矯正歯科』を開院。
「気軽に相談できる歯のコンシェルジュ」をモットーとし患者との「コミュニケーション」を重要と考え、1人1人に合わせた「最善の治療」提案している。
【略歴】
- 愛知学院大学歯学部 卒業
- しんファミリー歯科 矯正監修
- 大手審美歯科クリニック 代診勤務医
- 医療法人清翔会 エスカ歯科・矯正歯科 院長就任
- 渋谷ルーブル歯科・矯正歯科 独立開業
- 医療法人社団 ルーブル設立 理事長就任
- 新宿ルーブル歯科・矯正歯科 開業
【所属団体】
- インビザライン社公認 ダイヤモンドプロバイダー
- インビザライン(マウスピース矯正)認定医
- インコグニート舌側矯正 認定医
- winシステム舌側矯正 認定医
- 日本矯正歯科学会 所属
- 日本成人矯正歯科学会 所属
- 日本顎咬合学会 所属
- 日本外傷歯学会 認定医
- 日本アンチエイジング歯科学会 所属
- 日本歯科審美学会 所属 他多数